自然の素材にこだわった アイスクリーム有限会社フードスタッフ [ 大分県由布市 ]
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人気温泉地、湯布院で素材にこだわった完全手作業のアイスクリームをはじめ、菓子製造、調味料の開発など、幅広い“食”を創造しています。規格外の農産物や、乾燥・ペースト・チップなど1次加工製品の活用方法やオンリーワンの商品開発など、様々な相談に対応します。
代表取締役社長 溝邉利江さん
自然の恵みを享受した豊かな味わいのアイスクリーム
ひと口食べれば、果実の香りと自然の甘みがふわりと広がり、アイスクリームのなめらかなくちどけと濃厚な味わいを楽しめる。そんな素材の良さを最大限に引き出す、完全手作業のアイスクリームを製造する『フードスタッフ』。美しい街並みや豊かな自然広がる湯布院で、アイスを中心とした菓子製造、調味料の開発など、幅広い“食”を創造しています。
中でも主力のアイスクリームのレシピは160以上。アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、シャーベットまで、地域の特産品を使って趣向を凝らしたバラエティ豊かなアイスを手掛けています。「糖度の高さ、酸味や香りの強さ、果汁の量など、季節ごとに異なる農産物の具合を見極めながら、それに合わせた味の調合をできるのが強み」と溝邉代表(写真中央)。自然の恵みを享受した至福の味は、子どもから大人までみんなを笑顔にしてくれます。
地域の特産品を使って趣向を凝らしたバラエティ豊かなアイスを手掛けている
溝邉代表(写真中央)
高台の休憩所から道の駅、高級ホテルへとおいしさが広がる
『フードスタッフ』のはじまりは、平成2年9月、九重連山を一望できる高台の小さなレストハウス。乳製品メーカーで経験と知識を重ねていた溝邉代表。「当時主人とおいしい乳製品を販売しているところがないねって話していたんです」。
そこで、北海道の千歳空港だけで販売する濃厚な乳脂肪8%の原料を使ったソフトクリームを開発。しかし当時一般的なソフトクリームは80~100円ほど。「乳脂肪8%の濃厚なソフトクリームは、その3倍の値段になるからチャレンジですよね。でもおいしければ、価格に納得していただけると思いました」(溝邉代表)。その信念は揺らぐことなく、3年間毎日ソフトクリームを作り続けた結果、おいしさに魅了された観光客やドライバーの間で、評判が広がっていきました。
それから15年、今や全国各地にある道の駅が着々と増え始めていた頃、長年培ったノウハウをさらに進化させたいという想いは強まります。「せっかく各市町村に農産物があるのに、なぜ道の駅でご当地ソフトができないんだろうか」そんな発想から、フレーバーや合成着色料を使わない、地域の農産物を使ったソフトクリームの開発が始まりました。
転機はその直後。地元百貨店のバイヤーから「創業70周年イベントで提供する70品目の大分県産の農産物を使ったアイスを作ってほしい」と依頼が入ります。「3カ月、バイヤーとともに各地の農産物を集めて、70種類のアイスを作りましたね。寝る暇もなく苦労しましたが、おかげで今のノウハウとして蓄積されています」(溝邉代表)。
そのときの経験・知識・つながりを活かし、県内各地域の道の駅、キャンプ場、観光施設へと少しずつ販路を拡大。道の駅といえば、定番のご当地ソフト。実は『フードスタッフ』がその土台を作っていたのです。
今では、多くの要望が『フードスタッフ』に寄せられます。カフェ、レストラン、高級ホテル、クルーズトレインなど、様々な業種のPB・OEM・オリジナルアイスクリームの開発・製造を手掛けています。
小ロットでオーダーメードに対応できるのも強みのひとつ。ソフトクリームはフリーザー(製造機)が必要なので、設備投資できない場合は、カップアイスで対応可能です。観光ルートの販路も持っています。
そんな『フードスタッフ』の新たな取り組みのひとつが産直ギフト。常駐のパティシエとともに、大分県産にこだわったフルーツタルトアイス「ゆふいんここる」を新たに開発しました。大分県産にこだわったフルーツの実とジャムをトッピングしたラグジュアリーな逸品です。「もっとアイスクリームを高級ブランドとして位置づけていきたい」と、意欲は高まります。
様々な業種のPB・OEM・オリジナルアイスクリームの開発・製造を手掛けている
ソフトクリームはフリーザー(製造機)が必要なので、設備投資できない場合は、カップアイスで対応可能
主婦目線で調味料の開発にも注力
溝邉代表の“おいしさ”への探求心は、菓子製造だけではありません。ゆずこしょう、辛子酢味噌、田楽味噌、いりこ入りにんにく味噌など、調味料の開発にも力を入れています。「味噌・醤油の普及率ってどんどん下がっているんですよ。伝統的な食文化をもっと日常的に取り入れられるような、ものづくりを進めています」。現在地域の伝統的なおばんざいや昔ながらのレシピを残していくため、佃煮の開発もはじめているそう。幅広く開発に注力する、その根底にあるのは、「農産物・海産物などすべてのおいしいものを広めたい」という想い。
『フードスタッフ』では、そのまま販売できない規格外の農産物や、乾燥・ペースト・チップなど1次加工製品の活用方法やオンリーワンの商品開発など、様々な相談やコラボに対応しています。
「おいしいと言っていただけるお客様がいる限りは作り続けたいですね。商品開発は私の楽しみのひとつです」。溝邉代表の探求心は尽きることなく、生産者も消費者も、みんなを笑顔にする挑戦は続きます。
ゆずこしょう、辛子酢味噌、田楽味噌、いりこ入りにんにく味噌など、調味料の開発にも力を入れている
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有限会社フードスタッフ
PROFILE
- 設立年月
- 1990年9月
- 代表取締役
- 溝邉 利江
- 事業内容
- オリジナル冷菓の製造・販売
CONTACT
- 住所
- 大分県由布市湯布院町川北字深山1757番地の7
- TEL
- 0977-28-2121
- FAX
- 0977-28-2122
- HP
- http://foodstuff.co.jp/