

豊富な商品と経験、最新の設備で「お客様の日々の商いを支える」山﨑株式会社 [ 大分県大分市 ]
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卸売業者として文具・事務器機から衛生用品、食品包装資材まで、多岐にわたる商品を提供。九州一円に営業所を設置し、OA機器・オフィス家具の販売や設置、道の駅や飲食店の売り場設計や設置、食品加工機の販売・設置まで、幅広く対応しています。特に食品包装の分野には力を入れており、宮崎県内ではこれまでにも、特産品や6次加工品のパッケージ計画やデザインを担当。サスティナブルな社会実現のため、環境に対する配慮も重視しています。

営業部部長 甲斐大洋(もとひろ)さん
紙製品や包装紙材の販売企業として、九州一円をカバー
『山﨑』の前進となる『山﨑紙店』が、宮崎県で産声を上げたのは、今から70年以上も前の昭和28(1953)年。その後文具の取り扱いをはじめ、1963年には『山﨑株式会社』に社名を変更、3年後の1966年には大分営業所を開設しました。その後は大手スーパーなどへも進出、文具専門店を九州各地に出店します。現在、取り扱い商品は紙製品や文具から、包装資材、衛生用品、OA機器、オフィス家具、食品に関わる加工機や重包装機、オフィスソリューションまで拡大。さまざまな商品を手掛けながら、九州一円に物流網を構築しています。
中でも、最も取り扱いが多いのは包装資材。食品容器やそれに付随する消耗品を数多く取り扱っています。主な取引先は、消費者の日々の生活を支えているスーパーマーケット。それだけに商品が不足することも、配送が滞ることも許されません。地域に根差し、膨大な量の商品をしっかりと管理しながら、「お客様の日々の商いを支える」という使命を持って商品を提供しています。

業務の7〜8割以上を占めるのが包装資材。大分営業所の広い倉庫には、食品用の包装資材を中心に2400ほどのアイテムが保管されています。
大分営業所の倉庫は、ドッグシェルター方式を採用
食品に関連する商品を多く扱うだけに、「取引先様に対して失礼のない倉庫を作っていきたい」という社長の考えの元、衛生管理にも力を入れています。大分営業所は2021年現在の場所に移転した際、最新の「ドッグシェルター方式」を採用。倉庫には毎日多くのトラックが乗り入れ、荷入れや荷出しが行われるため、扉が大きく開く一般的な倉庫では、砂埃や虫などの侵入は免れません。トラックの荷台を倉庫内に入れ込むドッグシェルター方式の倉庫なら、侵入を最小限に抑えることができます。

1966年に開設された大分営業所。2021年、現在の大分流通業務団地に移転し、ドッグシェルター方式の倉庫となりました。

トラック1台分の扉が開きすっぽりと荷台だけが入るため、倉庫内を清潔に保つことができます。
もう1つ、大型倉庫で問題になるのが夏の暑さと冬の寒さ。「(一般的な倉庫は)真夏と真冬が特に大変です。夏は40度を超えてしまいます」と、営業部部長 甲斐さん。保管する商品に温度は関係ありませんが、暑さや寒さの中での作業は、スタッフの体力も消耗されます。一方で開閉部分が限られる「ドッグシェルター方式」の倉庫では、四季を問わず倉庫内を快適な温度に保つことが可能に。ベテラン世代も女性も、誰もが1年を通して快適な環境で働けるようになりました。
在庫管理や受発注のシステムを自社開発
10年前には、在庫管理のシステムを自社開発しました。スーパーマーケットなどからの注文は今でもFAXが多い中、『山﨑』ではいち早く自社制作の受発注のシステムを導入。現場の社員の声を取り入れながら、シンプルで使いやすいシステムを作り、在庫管理の自動化を実現させています。在庫量が一定以下になると自動的に発注されるため、欠品もほとんどなくなり、倉庫全体の稼働も安定。倉庫に出向いて棚を確認するのではなく、事務所にいながらパソコンで在庫の有無を確認できるため、問い合わせにも正確に、素早く返答できるようになりました。

「システムを使えば、自動で倉庫にピッキングリストが出力されるので、メリットが多いんです」と、営業部部長の甲斐さん。取引先は、発注システムを無料で利用できます。

システムの導入で、商品の問い合わせへの返答もスピードアップしました。
HACCPコーディネーターも複数在籍
事務機器なども社内で取り扱っているため、飲食店の設計や、小売店の売り場づくりも担当することが増えてきました。宮崎県内では、多くの道の駅の売り場の設計・設置を経験。什器やショッピングカートなど、トータルで揃えることができるのも魅力です。「バイヤー様と打ち合わせし、『こんな売り場にしたい』という要望に合わせた提案をしています」と、甲斐さん。
社内には、営業部部長の甲斐さんをはじめとする、HACCPコーディネーターの有資格者も複数在籍。オフィスから機械、資材までトータルに提案、設置することができ、作業の改善を図るアドバイスも行っているそう。

人手不足の解消や生産性効率アップに繋がる、機械導入の提案・納入も行っています。
商品パッケージの設計、環境への配慮も
食品包装資材をきっかけに、食品関連企業との関わりも増加。最近は、“別注商品”となる「深絞り真空包装」の受注も増えてきました。フィルムのトップ材とボトム材を一緒に貼り合わるため、省人化に繋げられます。酸素透過度の低いフィルムを使用することで、食品の日持ちを長くすることも可能。フードロスの削減にも繋げることができます。
「点ではなく、線で繋いだ提案ができるように」。メインだった食品トレーなどから、包装資材の選定や、包装するための機械の提案や販売まで、専門分野を広げています。

甲斐さんは、包装管理士の有資格者。流通方法や賞味期限に合わせた包装設計が好評です。
食品トレーのリサイクルも推進。そこには、商品を販売している立場として、環境に対しての責任があると言います。使用済みのトレーを回収し、再度トレーに戻す。二酸化炭素の排出量を抑える。現在の環境問題に配慮した、取り組みを続けています。
企業や店舗の意向や取り組みに応えられるよう、環境にも配慮した幅広い商品を取り扱っています。

リサイクルしたエコトレーの推進や、植物由来の「バイオマス容器」の取り扱いも増えてきています。
大分の特産品作りにも、取り組みたい
近年力を入れているのが、食品加工企業への機器導入と、デザインや企画から関わる包装の別注商品の取り扱いです。「大分には、魅力的な県産品や特産物がたくさんある。全国的な売り出しを目指す企業さんと共に、私たちも開発から一緒に取り組みたい」と、甲斐さん。これまでは包装資材の専門企業というイメージが強かったものの、今後は「包装に関わるデザインから、ぜひ一緒に取り組みたい」と、“商品開発”にも意欲的です。

これまでに担当したパッケージの一例。宮崎県内では、6次化に取り組んだ新商品のパッケージデザインから提案したこともあるそう。
最近では、商品自体の企画から伴走することも増えてきました。今後は、「大分の特産を全国に届けられるような存在になりたい」とも。大分の食を全国へ繋げる“たすき”役に。食品の包装に関する豊富な知識や経験を元に、「商品企画から伴走したい」と力を込めます。

商品のパッケージからラベル、はたまた工場リニューアルの使用機材の提案まで。社内でチームを組み、それぞれの商品や要望に合わせた提案をしてくれます。
山﨑株式会社
PROFILE
- 代表取締役
- 山﨑正嗣
- 事業内容
- 生活用品・衛生用品・文具・事務器機・食品包装資材・食品機械等の卸売
CONTACT
- 住所
- 〒870-0319 大分市大分流通業務団地1-4-2
- TEL
- 097-592-2470
- FAX
- 097-592-2471
- メール
- office@yamasaki.jp
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