検査データを安心・安全に管理株式会社エイビス [ 大分県大分市 ]
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創業以来、水質検査をはじめ大気測定や食品検査、石綿分析、最近ではPCR検査など、環境関連のシステム開発を手掛けてきました。法律の改訂にも対応しながらそれぞれの企業に合わせてカスタマイズできるシステムは、検査データの管理や分析が欠かせない各種検査機関や、公害防止協定を結んでいるような企業でも導入されています。今年春には、クラウド管理のシステムをリリース。初期費用がかからずサーバ設置も不要なため、中小企業でも取り入れやすくなりました。
代表取締役社長 佐藤誠樹さん
企業の縁の下の力もち
『エイビス』では1997年の創業以来、環境を一番の柱とし、環境検査分野のシステム開発を手掛けてきました。水質検査や大気測定、食品検査、腸内細菌検査など。検査データを安全に保存するだけでなく、複数のデータを組み合わせた分析やその結果の報告書作成までをサポートするシステムをパッケージ化し、提供しています。
実は、誰もが知っているあの企業も、世間を賑わせたあのニュースでも、『エイビス』が開発した環境関連のシステムを使った報告書が活躍しているんですよ。あくまでデータを管理するシステムなので、ニュースに社名が出ることはありませんが、“縁の下の力もち”として、多くの企業の検査データ管理を支えています。
「環境検査分野のシステムを全国で販売しています。もう30年以上になるんですよ」と、佐藤誠樹社長。
安心と安全を担保した分析データの管理システムで、多くの企業を裏方で支えています
日々保存されていく、品質維持のためのデータ
いま、食品企業にとって品質管理や販売用表示のための検査は欠かせません。食品を“出荷”しているような企業であれば、出荷前に微生物や成分などの検査をしていると思います。
検査そのものは、検査できるキットなども販売されるようになり、高額な費用で検査機関に出さずとも自社でできることも増えてきました。しかしその分、社内には日々膨大なデータが溜まってきているはず。その管理は、どうしていますか? 「エクセルに毎日入力して、保存しているよ」。そんな企業がほとんどではないでしょうか。
いわゆる“大手”と呼ばれる企業でも、「意外と、エクセルやワードを使って検査データの管理を行っているところが多いんですよ」と話すのは、営業部の小池翼さん。
「HACCPなど『食品の管理をしっかりしなさい』という規定ができてくると、個体をチェックしたデータの管理が必要になってきます」と、小池さん
データを“管理”しませんか?
「データを残す」という意味では、エクセルの保存で十分かもしれません。しかし保存するだけで、「管理している」といえるのでしょうか。
「私たちがチラシに『データを管理しませんか?』と書いているのは、そういうことなんです。検査自体は、技術があれば問題なくできます。しかしそれを『管理する』となると、『過去の記録を名前や日付で検索できない』では難しくなります」と、小池さん。
もし何か問題が見つかり、過去のデータを調べなければならなくなった時。膨大なエクセルファイルから探すことは一苦労で、見つけられない場合もあるかもしれません。さらに現在とは違う基準で検査されたデータを、現在の基準に照らし合わせて見比べることが難しい場合も。
それがもし工場だったら。いつ、誰が採取をして、いつ分析をして、その結果のデータを誰が見て、その分析データを誰かが1回触っているまで必要になることもあります。「最初に入力したデータがどんなものだったかまで、全て記録に残ります。分析などの報告書の場合、そこまでできてやっと精度が担保されたということになるんです。人による書類やデータの管理だと、そこまでするのは難しいですよね」と、社長もデータ管理におけるシステムの重要性を教えてくれました。
データの入力や管理の流れまで“見える化”し、属人化しないための仕組みづくりをすることは、危機管理にもつながります。
素人では分かりにくい“システム”や“データ管理”について、熱のこもった言葉でわかりやすく説明してくれたおふたり
食品検査向けの便利なパッケージ
『Xross Fod』は、食品検査システム。検体受付から報告書の作成まで、食品検査業務に必要な基本機能が揃っています。栄養成分表示に必要な栄養成分の煩雑な項目間の計算や、報告に必要な丸め処理、基準超過判定などの煩わしいチェックも、システムが自動で行ってくれるため、日常業務の負担軽減になるとともに、業務の効率化も実現できます。
食品検査成績書は、自由に作成が可能。法改正による細かな様式変更にも柔軟に対応でき、過去の報告書の再現性も確保されています。
『Xross Fod』のほか、さまざまな分析システム商品を準備。それぞれの企業に合わせたカスタマイズも可能です
栄養成分分析にも対応
水質や大気の検査管理システムから始まった『エイビス』が対応分野を広げるきっかけになったのは、残留農薬の検査でした。そこからさらに食品分野にまで対応するようになると、検査は複雑化してきます。例えば、栄養成分表示。例えば、エネルギーやタンパク質、塩分や糖質などの検査結果にも、対応したシステムが用意されています。微生物の検査や賞味期限検査にも対応。食品に関するさまざまな分野で使えるようなパッケージがすでに完成しています。
システムを導入すると、データがしっかり残り情報が担保されるだけでなく、そのデータを使った分析まで可能に
エクセルで残しているこれまでのデータの取り込みもできるようになっているので、安心です
クラウド化で導入しやすく
分析データ管理に必要な機能がすべてそろったシステム。それは理想的ですが、以前は“社内にシステムを設置する”など、設備が必要で、費用など導入のためのハードルが懸念されていました。しかし今年(2024年)4月に「クラウド」を使ったシステムをリリース。クラウドで管理するため、社内に専用サーバを設置する必要もありません。初期費用がぐっと抑えられ、月毎の利用料の支払いで導入できるようになりました。
システムは一般的に必要な機能や管理検査項目がパッケージ化されていますが、「これも自社でデータをとっている」というものや、「製品の管理をする上でこんなデータもよく見ている」というものがあれば追加できるなど、カスタマイズも可能です。検査方法や食品表示に関する法律の改正などの幅広い知識を持った営業マンが要望を聞き取り、その企業に合わせた提案をしてくれます。
営業とシステムエンジニアが一緒になって話し合いながら、既存のシステムをそれぞれの企業に合わせてカスタマイズ
「こういう要望があったが、どんな形だと見やすく、使いやすくなるだろう」と、ミーティングを重ねます
セキュリティも万全
クラウドと聞いて「セキュリティは大丈夫?」と不安になる人もいるかもしれません。そこは、セキュリティシステムの販売や導入アドバイスもしている『エイビス』。「サーバーに関しては弊社が全て責任を持っています。サイバー攻撃や外部アクセスへのセキュリティは全部弊社が担保した状態で、製品をご案内しています」と、小池さん。システム初心者でも、安心して導入ができそうです。
また、小池さんなど多くの営業マンが法律の改正にも目を光らせおり、分析の資格を持つ人も。企業に合わせた使用方法も提案くれます。分析のデータをシステムで管理。「うちも必要かな?」と思ったら、まずは問い合わせてみてください。
社内のロービーには、数々の感謝状や認定証が。多くの信頼を得てきた証です
システム制作のプロフェッショナルであり、データ管理や分析、さらに法律の改正まで詳しいからこそ、安心して任せられます
株式会社エイビス
PROFILE
- 設立年月
- 1997年9月9日
- 代表取締役
- 佐藤 誠樹
- 事業内容
- システム開発(業務効率化、医療・介護分野、サービスの展開、食品分析業務の管理(栄養成分、残留農薬検査等))、ネットワークセキュリティ対策、健康診断に於けるシステム導入
CONTACT
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