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株式会社鳥繁産業

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鮮度保持から環境整備まで。品質管理のプロフェッショナル株式会社鳥繁産業 [ 大分県津久見市 ]

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  • その他食品関連事業

昭和40年創業。脱酸素剤・乾燥剤・アルコール揮散剤・保冷剤など食品の鮮度保持剤の老舗メーカーとして主に菓子店の安心・安全を支えている。 「お菓子屋さんの相談室」を通じて行ったお菓子の健康診断(商品分析)は累計6,900件以上(令和7年2月現在)。圧倒的な分析データと事例をもとにしたアドバイスは“的確”と評判で、大分県はもとより、全国各地、海外(アジア圏)に多くの顧客を持つ。 近年は店舗や施設の環境改善、衛生管理のサポートにも力を入れており、様々な角度から顧客の課題解決に取り組んでいる。

常務取締役 村谷 忠輝さん

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商品の可能性を広げる鮮度保持剤 ―始まりは茶封筒と1本のカレースプーン―

お菓子などの食品に必ず入っている鮮度保持剤。乾燥剤、脱酸素剤、アルコール揮発剤など様々な種類があり、目にしない日はないといっても過言ではありません。

鮮度保持剤の老舗メーカーである『鳥繁産業』は大分に本社、関東・関西に営業所を置き、北は北海道から南は沖縄、海外はアジア圏をカバー。類稀なる提案力、お客様に寄り添う姿勢で信頼を積み上げ、業界において確固たる地位を築いています。

そんな同社の原点は明治28年創業の石灰の総合メーカー丸京石灰。昭和40年、そこに地元の海苔屋さんが商品に入れる乾燥剤代わりの石灰を買いにきたことから物語が始まります。

「最初は握りこぶしサイズの石灰を売っていたのですが、ある時“大きい石を砕いて小袋に入れるのは大変なので、小袋に詰めた状態で売ってもらえないか”というご要望をいただいたんです。そこで砕いた石灰石をカレースプーンで茶封筒に詰め、納品するようになりました。鳥繁産業の前身・鳥繁産業所の誕生です。もう60年前のことになります」

そう話すのは常務取締役の村谷さん。当時は全て手作業。現在では想像もつかないような手間と時間をかけ、手作りの石灰乾燥剤を製造していたといいます。

石灰から食品の鮮度保持に必要不可欠な乾燥剤が生まれます。

昭和63年、企業誘致によって大分県に進出した半導体関連の企業からの依頼で半導体に適した乾燥剤「シリカゲル」を扱うようになり、鳥繁産業=乾燥剤メーカーのイメージが浸透。

その後も、焼き菓子の普及で需要が増えた「脱酸素剤」、ドライアイス代わりの「保冷剤」、カビを抑制する「アルコール揮発剤」、誤飲を防ぐためのシート状乾燥剤「シートドライヤー」、化学物質の規制に伴い開発した環境対応シリカゲル「コバルトフリー(商標登録)」と時代の流れ、お客様の要望に応じて製品の数を増やしていき、県内では“鮮度保持剤といえば鳥繁産業”といわれるまでに成長を遂げました。現在はOEMの依頼も多く、オリジナルフィルムにも対応しています。

乾燥食品から水分が多くカビの出やすい食品まであらゆる商品に対応する鮮度保持剤を提案。

鮮度保持剤の製造風景。扱いには熟練の技が必要です。

商品を無料で分析・診断。鮮度保持剤選びの重要性を知ってほしい

「一口に鮮度保持剤といってもその種類は膨大です。例えば、同じクッキーでも焼き方、材料の配合で水分活性値(カビの生えやすさなどに影響)に差が出るため、商品名だけを聞いて、じゃあこれで、という訳にはいきません。商品の外装確認 重量測定 袋内酸素量の算出(脱酸素剤の場合)、水分活性値の測定、すでに問題が発生している場合はその原因の特定などを行い、最適なものをご提案しています」。

鮮度保持剤は日持ち、カビの生えやすさなど商品の品質に大きな影響を及ぼすため、“最適な鮮度保持剤選び”は食品を扱う事業者にとって利益に直結する非常に重要なポイントであるといえます。しかし、脱酸素剤が必要な商品に乾燥剤を使ってしまう、容量と鮮度保持剤のサイズが合っていないなど間違った知識・用法による損失やトラブルが後を断ちません。

そんな状況を鑑み、『鳥繁産業』では商品を無料で分析・診断する「お菓子屋さん相談室」を開設。すでに累計6,900件以上の依頼を受け、多くの品質改善をサポートしてきました。

このようにお客様に寄り添う姿勢は揺るぎない信頼・信用を生み、依頼は年々増加しているといいます。

鮮度保持剤の種類は膨大。脱酸素剤のエバーフレッシュ一つとっても8つのタイプあり、その中でさらに細分化されています。

安全性を求めてたどり着いた「アクアサニター」

『鳥繁産業』が扱うのは鮮度保持剤だけではありません。近年、防カビ性能、安全性、環境への配慮―そのすべて叶える画期的な除菌・消臭剤「アクアサニター」が注目を集めています。

「以前、保冷剤の製品でカビが生えるというクレームがあったのです。防カビ剤の濃度を高めれば解決できかもしれませんが、保冷剤は食品に一緒に使うものですし、製造スタッフの健康面への影響も考えなくてはいけない。代わりになるものを…と探し回った結果、たどり着いたのが、高い除菌・消臭効果に加え、人にも環境に優しい株式会社デイリーテクノの微酸性電解水です。その後、紆余曲折を経てアルカリ度の高い津久見の水を使用した微酸性電解水・アクアサニターが誕生しました」。(アクアサニターは株式会社デイリーテクノの登録商標です)

保冷剤のカビ問題はアクアサニターの使用で即解消。今では防カビ剤を一切排除し、全てアクアサニターに変更しています。さらに、工場の衛生管理、従業員の感染症対策、手荒れ防止などのために工場の蛇口から出るのもアクアサニターというから驚くばかり。実際に効果を実感しなければここまではできません。

現在、アクアサニターは飲食店や老健施設、病院、ペットショップなどあらゆる業種に広がりを見せており、環境改善、衛生対策に活用されています。

アルコールに匹敵する除菌力とアルコール以上の除菌数を誇る「アクアサニター」。水と間違うほど刺激がなく、赤ちゃんからご年配の方まで誰でも安心して使えます。

鮮度保持、環境改善などトータルで“課題解決”をお手伝い

『鳥繁産業』の強みはトータルで提案できること。鮮度保持の方法(鮮度保持剤選び、包装)はもちろん、作業場の衛生管理についての提案も行っています。

「例えば商品にカビが生えたというトラブルを解決するためには、原因の所在(包装、鮮度保持剤、作業環境など)を探り、そのすべてを取り除く必要があります。いくら商品を改善しても作業場の空調フィルターにカビ菌がついていた、なんてことになれば再びトラブルに見舞われますから。そこで3年ほど前からカビ取り施工(BAN system)も始めました。スーパーや老健施設、病院などの依頼が多いですが、今後、地域の菓子店などにも広げていきたいと思っています」。

「すぐにカビが生える」「痛みやすい」などのお悩みに対して、まずは現地に赴き、原因を探り、商品・環境の改善を促す―あらゆる面で“おいしさを保つお手伝い”をしてくれる『鳥繁産業』の取り組みは企業、店舗にとって大きな支えになります。一度相談すると目からウロコ、飛躍のきっかけになるヒントをもらえるかもしれません。

最後に「おいしい商品を販売するお店が増えれば人が集まり、まちが賑わい、経済が発展する。私たちの活動が地域貢献につながると嬉しいですね」と話してくれた村谷さん。

『鳥繁産業』はこれからも地域に根差し、地域とともに歩みながら、たくさんの“おいしい”を生み出してくれるに違いありません。

村谷さんには地元愛や美味しいものを食べてほしいという熱い想いがあります。

株式会社鳥繁産業

PROFILE

設立年月
昭和40年4月(設立は平成4年7月)
代表取締役
代表取締役 鳥越繁一
事業内容
事業内容 鮮度保持剤(脱酸素剤、乾燥剤、保冷剤、アルコール揮散剤)の設計開発、製造

CONTACT

住所
〒879-2461大分県津久見市上青江4180番地
TEL
0972-82-8133
FAX
0972-82-8157
HP
https://www.torishige.co.jp

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