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“魅せる”パッケージの技で売れる商品をつくる極東印刷紙工株式会社 [ 大分県大分市 ]

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  • その他食品関連事業

営業、デザイナー、オペレーターなど、印刷に関する専門家が在籍。特に箱などのパッケージ類に強く、誰もが知る大分みやげも多数手がけています。作り手の思いに寄り添いながら、トレンドを的確にとらえた提案力に定評があり、“売れる商品づくり”に共に取り組んでくれる心強いパートナーです。

代表取締役 笠木信吾さん

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ノートや文具の卸売業から、唯一無二のものづくり企業へ

ものづくりが好きだったという創業者の笠木元(はじめ)さん。工業系の高校に進学し、図面の作図や設計の世界にのめり込んでいったそうです。

昭和22年には、ノートや文具の卸売を行う『笠木商店紙事業部』を開業。しかし、ものづくりに対する情熱は変わらず、“自分で考え、製造したものを売りたい”という思いを持ち続けていたという元さん。「紙を扱う仕事を通じて得た知識と、それまで培っていた設計の知識を組み合わせて、“設計が必要とされる紙モノ=箱”という発想になったのではないでしょうか」とは、創業者のお孫さんであり、2022年に代表取締役に就任した笠木信吾さん。紙の加工(断ち切り、折り、抜き、貼り)を指す「紙工」に強い印刷会社として、『極東印刷紙工株式会社』を立ち上げたのが昭和26年のことでした。ちなみに“極東”は、日本をはじめとする東アジアや東南アジアを指す言葉。アジアナンバーワンの企業になるべく、この名がつけられたそうです。

ものづくりに対する情熱が原動力だった創業者の笠木元さん

その後、バブル崩壊とともにニーズも変化していきます。“自分で考え、製造したものを売る”から、“お客様と一緒の立ち位置にたって考え、提案する”という思いに。「お客様の会社が良くならなければ、当然私たちも成長できません。仕事を依頼してくださるお客様はもちろんですが、商品を手に取ってくれる消費者にまで目を向ける必要があります」。商品に込められた思いを多くの消費者に届けるために、技術力と提案力でサポートする企業へと成長をはじめました。

当初は手書きだった設計図。職人技ともいえる技術力は今も息づいています

印刷できるものなら何でもおまかせ!特にパッケージの実績多数

チラシ、パンフレット、封筒などのいわゆる紙ものの依頼も請け負っていますが、同社で特に定評があるのが、箱や手さげ袋などのパッケージ類です。これまでの制作実績を見せていただくと、デパートやケーキ店、名物みやげなど、大分県を代表する店や有名な商品のパッケージがたくさんありました。

大分県民なら誰もが知るあのひまわりの手提げ袋も手がけています

個人店から大型店まで、さまざまなジャンルのパッケージ制作実績がずらり

例えば、お菓子を店頭で販売するためには、箱、しおり、ビニール、包装紙、シールなどの各種アイテムが必要で、これら全てを総合的に提案できるのが強みです。さまざまな設備機器を持っているので多彩なニーズに対応でき、特に箱をつくる専用の機械を持っている印刷会社は大分県内でも希少なんだそうです。

紙を箱の形に成形する「サックマシン」や、試作品作成の際に使う「サンプルカッター」など、パッケージ用の専用機械を各種所有

「パッケージに重要なのはフィッティング」と話す笠木社長。商品が美しく納まることで見栄えを良くするのはもちろん、破損も防げます。正確なサイズ感のパッケージをつくるために試作品の製作にも対応していて、納得してから本製品の製作をすすめられるので安心です。「県内の中小規模事業者を支えたい」という思いから、小ロットの印刷も可能。“大分の良いもの”を一緒に発信してくれる、頼れる存在です。

商品のサイズや取り出しやすさなどを考慮し、完璧なフィッティングの箱を製作

お客様と一緒に、「売れる」商品をつくる

理想的な印刷物をつくる技術力はもちろん、同社の大きな強みは“提案力”にあります。「イメージや思いは言葉にするのが難しいものですから、しっかりヒアリングをして、言葉の端々からもイメージをとらえることを意識しています」と笠木社長をはじめ営業担当者は、お客様が頭の中で思い描いているものをカタチにできるように、カウンセリングの時間を大切にしています。販売する場所、ターゲット、届けたい思いなど、商品をとりまくさまざまな事柄を聞き取ってから、パッケージの仕様やデザインを考えていきます。

ひとことで箱といってもその種類は多様。ヒアリングをもとに最適なものを見極めます

売れる商品に必要なのが、売り場で他の商品よりも目立つこと。そのため、同類商品の売れ筋は随時チェックしているそうです。「県外に出かけた際は、必ずお土産売り場をチェックします。頭で展開図を想像してみて、理解できないものは買って帰って展開してみるんですよ」と笠木社長は、専門家ならではの視点で市場のトレンドをとらえることを忘れません。

商品の製造現場に足を運ぶことも少なくないといい、「どんなに良いパッケージでも、組み立てに時間がかかったり、在庫するのに場所をとってしまったりしては意味がありません」と、“見えないコスト”にまで配慮した提案によって信頼を得ています。

組み立てやすさや、在庫のしやすさまでとらえた提案をしています

ネット印刷が普及している今、コスト面では勝てないところもあるといいますが、「直接お会いしてコミュニケーションをとりながら、ゼロから一緒につくっていく過程で商品に対する思いも高まっていきます。これこそものづくりの原点ともいえるでしょうね」と話す笠木社長の言葉からも、“お客様と一緒の立ち位置にたって考え、提案する”という考えをしっかり体現していることがわかります。

パッケージは、商品の魅力を引き上げる衣装

「パッケージは開けてしまえば不要になります。短命なものですが、商品をさらに魅力的に見せる衣装のようなものなんです」。私たちが思わず手に取っているアイテムは、知らず知らずのうちに作り手の思いや印刷のプロのチカラが働いているのです。そのため、依頼主からたとえ強い要望があっても、メリット、デメリットを全て伝えたうえでご納得いただき、最善の形でのご提案を行うことで、商品の魅力アップに貢献しています。

細かな要望に対応できる技術者が在籍。長年の信頼と実績で、リピーターや紹介での依頼も多いそうです

実直な姿勢で、地元企業が抱える負の解消へ導ける企業へ

大分県の魅力を発信するアイテムにこそ、パッケージまで大分の企業で制作する“オール大分”の商品にこだわるべきかもしれません。大分に根づき、大分をよく知る担当者が提案してくれるからこそ、商品の魅力が最大限に引き出せるのです。しっかりとコミュニケーションを図りながら一緒に完成へと向かう過程が設けられることも、“売れる商品づくり”には欠かせない大切な時間。地の利をいかしたていねいで実直な姿勢は、地元事業者の影の大黒柱といっても過言ではありません。

笠木社長をはじめ社員のみなさんの心には、創業者が持ち続けた「ものづくりっておもしろい!」という思いが根づいているように感じられます。常識にとらわれない発想で、ヒット商品を生み出してくれそうです。

「パッケージを通じて、お客様の不安や負担を解消したい」と笠木社長

2022年、笠木社長の社長就任時に一新したロゴ。さらに歴史を重ねても色あせないシンプルかつ力強いイメージを大切にしたそう

極東印刷紙工株式会社

PROFILE

設立年月
昭和26年(1951年)6月
代表取締役
笠木信吾
事業内容
パッケージのデザイン、印刷、加工

CONTACT

住所
大分市古国府三丁目3番3号
TEL
097-543-3131
FAX
097-546-5931
メール
welcome@mail.kyokuto-p.jp
HP
http://www.kyokuto-p.jp/

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