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生産者の思いを食卓へ届ける
地方発、本物志向のスーパー株式会社スーパー細川 [ 大分県中津市 ]

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  • その他食品関連事業

中津市と豊前市で計3店舗のスーパーを展開。産地直送で鮮度の高い品物を揃え、地域に欠かせない地元密着型スーパーとして根付いています。セントラルキッチンで作られる惣菜は、創業当時から変わらぬ味を追求したからあげなど大充実。生産者に寄り添いながら、消費者へとつなぐ橋渡しも担っています。

代表取締役 細川 唯

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養鶏場からまちのスーパーへ

戦後間もない時代に養鶏場からスタートし、1958(昭和33)には、種鶏が産んだ受精卵(種卵)をヒヨコに孵化させる“種鶏孵卵場”を営んでいました。

その後、種鶏孵卵場の目の前に国道212号線が開通。車通りが増えたことを契機に、当時中津のとある店で人気だったからあげ専門店にならい、からあげの販売をはじめました。その味が評判になるのと同時に、「からあげに使っている鶏を売ってほしい」という声が増加。鶏肉の販売を皮切りに、牛や豚といった精肉の販売を開始しました。そこから魚、青果など取り扱う食品が少しずつ増え、現在のスーパーとしてのスタイルに進化していったそうです。

“地域の小さな寄り合い所帯”のように親しまれてきましたが、大型スーパーのオープンによって苦戦した時代も。「常連さんが、うちの前を通るのを避けながらわざわざ遠回りをして他店に行っているのを偶然見てしまい、先代は“品揃えの悪さがお客様に迷惑をかけてしまっている”と思ったようです」とは、現在代表取締役を務める細川唯さん。今も息づく「お客様に寄り添う姿勢」はこの頃からすでに確立されていたと感じられるこのエピソードをきっかけに、さらに品揃え豊富なスーパーを目指して「有限会社スーパー細川」を設立しました。

万田店からはじまった歴史。現在沖代店(中津市)と豊前店(福岡県豊前市)の全3店舗を展開しています。

中津からあげ文化の礎を構築。ここから、惣菜ラインナップ拡大へ

店の原点ともいえるからあげは、今も看板商品。「今や全国的にも有名な中津からあげですが、私の父を含め、養鶏場の若手たちが作ったからあげがはじまりではないかと聞いています」。今や名物グルメとして地域活性化の一助を担う中津からあげ。その文化の礎を築いたといっても過言ではありません。

からあげには山口県の生産者が手がける「長州どり」を使用。精肉でも販売していて人気です。

人気のからあげですが、実は当初から何度も改良を重ねているといいます。その理由は、食に対するニーズの変化。おいしさはそのままに、油や調味料などを見直しながら、時代に合わせた変化を続けているそうです。

さくっと軽い衣と、何個でも食べられそうなソフトな味わいが人気。

からあげづくりの技術が、惣菜製造の拡大にもつながっていき、2013年(平成25年)にはセントラルキッチン(惣菜工場)を開設。店内には、各種揚げものやお弁当などおいしそうな惣菜がたくさん並んでいます。食材選びはもちろん、厳選の調味料を使ったり、定期的な酸化調査による品質管理を徹底したりと、安心・安全・おいしいを追求した手作りの味が好評です。

店頭に並ぶ揚げ物各種。どれもつい手に取りたくなるおいしそうなものばかりです。

食のプロとして、消費者へ“本物”を届ける責任を果たす

店舗を訪ねるとまず目に入るのが、店頭に並ぶ野菜や果物といった新鮮な産直品。地元産品をはじめ、全国各地から厳選した青果を取り揃えています。

地元の農家さんから届く新鮮な旬の野菜。地元の豊かな食材を発信する役割も担っています。

精肉コーナーや鮮魚コーナーにも、県産品をはじめ全国各地の厳選品がずらり。地方のスーパーながら、大分県内外のさまざまな品を取り揃えていますが、これらのほとんどは社長自らが産地へ足を運び、厳選したものなんだそう。「食のプロとして、良いものを提案する責任があります。食材を知らなければ、仕事をしていないのと同じです」という志が、原動力になっているようです。

例えば、佐伯のブランド魚『美人ブリ』は、週に2回、佐伯市鶴見の市場に仕入れに出向きます。また、りんごは東北へ、惣菜のおはぎに使う大豆は北海道へと、全国各地を飛び回ります。作り手の思いを理解したうえで販売しているからこそ付加価値をつけることができ、“細川ブランド”として消費者へ伝えられるのです。

「生産者なくしては、私たちのような小さなスーパーは生き残れません。生産者と消費者をつなぐことも、私たちの使命だと思っています」。本物を届けるためにスーパーという枠を超え、生産者と消費者の橋渡し役としても尽力しています。

「生産者に寄り添いながら、消費者においしいものを届けたい」と細川社長。その思いが原動力です。

惣菜づくりの技術をODM・OEMに。生産者に寄り添う商品で消費者を笑顔に

各種惣菜を製造するセントラルキッチンには、真空調理機、スチームコンベクション、フライヤーなどを完備。自社のスーパーで販売するもの以外にも、生産者や地元飲食店などからの相談も受けているそうです。

事例のひとつが、コロナ禍に受けた地元の割烹料理店からの依頼。中津名物の鱧を提供する店ですが、客足の減少に伴って鱧が無駄になってしまう事態に。「飲食店はもちろん、仕入れがなくなってしまえば漁師さんも困るはず」と考え、『鱧しゃぶセット』の開発に至りました。骨切りした鱧を急速冷凍することでおいしさはそのままに、手軽に味わえるセットとして販売。現在は、中津市のふるさと納税に採用されています。

急速冷凍によって店と変わらない味を実現。

店で提供されているものと同じ自家製ポン酢と地元産の小ねぎをセットに。

他にも、地元醤油店が手がける味噌だれと耶馬渓産の黒豚を合わせた加工品など、地元の素材を組み合わせた商品も。消費者にとって身近なスーパーとしての視点を持ちながら、生産者にも近い存在だからこそできる、細川社長がつなぐ地元ならではの一品だといえます。「生産者さんは自分が作っているものの価値に気づいていないこともあります。そういうものを発掘して、地元で手を取り合いながらいいものを作りたい」と、コラボ商品の開発に積極的です。

セントラルキッチンで調理する魚の惣菜も充実。

地元の「良いもの」を後世につなぐために

細川社長が大切にしているのは「おいしさ」。当たり前のように感じますが、「おいしくなければ売れないし、長続きしません」と、消費者の声を大切にした商品開発を意識しています。物価高により消費者の目はますます厳しくなることが予想されますが、ファンがつく商品をつくることができれば、“高いから売れない”は覆されると力説。これにはストーリーのある商品づくりが必要で、それを語るためには、細川社長が続けている“生産者を知る活動”が必須なのです。

「地元の市場で買うとか、生産者に定期的に会いに行くとか。そういう小さな積み重ねを大切にしながら地元のいいものを後世につなげていきたい」と、生産者の農業所得の向上と生産規模拡大による農地の維持・耕作放棄地削減に取り組むことを目的に設立された『株式会社中津もぎたてファクトリー』の共同出資者として取締役を務めながら、生産者を守る取り組みも実践しています。

地域に根づいたスーパーとして確立した今も進化し続け、いつの時代も必要とされるために、「本物」と「おいしさ」を追求。地元の魅力的な産品を発信するためにも、見据えるのは全国・世界です。

生産者の思いまで込めた丁寧な商品づくりで、食卓に笑顔を届けます。

株式会社スーパー細川

PROFILE

設立年月
昭和57年7月
代表取締役
細川 唯
事業内容
スーパー・セントラルキッチンの運営

CONTACT

住所
大分県中津市大字万田390-1
TEL
0979-24-5339
FAX
0979-24-5767
メール
hoso2@vesta.ocn.ne.jp
HP
https://super-hosokawa.com

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