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老若男女の元気を支える大分生まれの乳製品を有限会社古山乳業 [ 大分県大分市 ]

  • カテゴリ
  • 畜産食料品

牛乳一筋100年以上。新鮮な生乳を原材料に、無調整牛乳、ヨーグルト、のむヨーグルトを製造販売。「いつでも手に取れる地元産のおいしさ」を届けるために、徹底した品質管理も行なっています。規模は決して大きくありませんが、地域乳業としての役割を第一に考えながら、大分とともに歩み続けています。

代表取締役社長の古山信介さん

代表取締役社長の古山信介さん

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創業からこれまで積み重ねてきた、地域乳業としての歴史

大分県民ならきっと一度は口にしたことがある古山乳業の製品。牛乳やヨーグルトなど、新鮮な生乳を使った製品を製造・販売しています。「大きな工場ではありませんから、大量生産や多彩な商品展開はできません。その分、地域乳業として大分県のみなさんに安定的に味わっていただける体制を整えています」とは、古山乳業4代目で代表取締役社長の古山信介さん。生乳の仕入れから製造、充填、パッケージに至るまで自社管理を徹底しながら、いつの時代も変らない『いつものおいしさ』を提供し続けています。

創業は1915年。古山社長の曾祖父である源次郎さんが、それまで営んでいた酪農業に加えて、搾乳所を開設したことにはじまります。佐賀関地域では当時、日本鉱業佐賀関製錬所(現 JX金属製錬(株)佐賀関製錬所)の操業をきっかけに全国から働く人が集まる工業地帯として発展しはじめていた時代でした。「この地域には昔、多くの牛を飼っている農家があったそうです。自分たちで飼育した牛だけでなく、各農家からも生乳を仕入れていたようです」と古山社長。新鮮でおいしい牛乳が、たくさんの人の元気につながれば―。そんな思いがあったのかもしれません。

1980年代までは酪農と製造を両立してきましたが、より質の高い製品を届けるために製造業に集中することに。消費者がいつでも当たり前に買える“安定供給”を第一に、おいしい・安全・安心な製品をつくり続けてきました。

 

近隣牧場からの仕入れで“鮮度”を実現。高品質だから提供できるおいしさを

現在は、同社の近隣、大分市丹生地区にある首藤牧場と後藤牧場から生乳を仕入れています。2軒とも長年のお付き合いがあるそうで、「飼育環境や餌の与え方など、一頭一頭と向き合いながら大切に育てられています」と、古山社長も信頼を寄せています。鮮度の観点からとらえると、絞りたての生乳を近隣から仕入れられるという点は大きなメリット。配送の時間が短いため、より新鮮な状態で製造を行うことができるのです。

こだわりの製法や機械の見直し。安心・安全を見える化する

牧場から毎朝届けられる生乳は、加熱、殺菌、冷却などの製造工程を経て牛乳になりますが、この製造工程にも同社独自の製法があります。そのひとつが『ホールディング工程』です。これは高温で一定の時間撹拌(かくはん)させる工程。このひと手間によって生乳が持つおいしさを引き出し、コクのある牛乳に仕上がるそうです。

これまでは、技術者が持つ長年の経験値で築いてきた“感覚”でとらえていた部分も、設備のデジタル化によって数値で把握できるように。温度、殺菌、流量、洗浄などの工程を数値で見える化することで、安心・安全がエビデンスとして確実なものになりました。「私たちに求められていることは安定操業。製造工程で起きる小さな変化にも常に気を配らなければなりません」と、“いつも変らないおいしさ”を届けるための努力を惜しみません。毎日の食卓の定番として私たちが当たり前に買えるのは、これらの作り手の思いがあるからです。

高温で一定の時間撹拌(かくはん)させる工程

高温で一定の時間撹拌(かくはん)させる工程

製造工程で起きる小さな変化にも常に気を配らなければなりません

製造工程で起きる小さな変化にも常に気を配らなければなりません

地域のスーパーや学校給食に採用。大分県民にとって身近な乳業メーカーに

同社の歴史を語るうえで外せない商品が、『トキハ無調整牛乳』です。トキハグループのトキハインダストリーとの共同開発によって、約50年前に誕生しました。トキハのシンボルフラワーのひまわりをパッケージにあしらった無調整牛乳は、「トキハの牛乳」として長く愛飲している消費者も多いといいます。

また、自社ブランドのひとつ『こやま大分っ子牛乳』は、大分市東部地区や臼杵市、津久見市にある小中学校の学校給食用牛乳として飲まれています。パッケージには大分県のマスコットキャラクター『めじろん』を採用。大分県で大規模スポーツイベントが開催されたとき、めじろんがそのスポーツを楽しんでいるデザインに変更するなど、『大分の今』を伝えるツールにもなっているようです。「子どもたちが毎日手に取るものだからこそ、自分たちが暮らす大分県のことを知ってほしい」と古山社長はその意図を語ります。おいしくて栄養たっぷりの牛乳によって子どもたちの成長を願いながら、大分のレガシーを伝える役割も果たしているといえそうです。

トキハのシンボルフラワーのひまわりをパッケージにあしらった無調整牛乳

トキハのシンボルフラワーのひまわりをパッケージにあしらった無調整牛乳

大分市東部地区や臼杵市、津久見市にある小中学校の学校給食用牛乳

大分市東部地区や臼杵市、津久見市にある小中学校の学校給食用牛乳

めじろんがスポーツを楽しんでいるデザイン

めじろんがスポーツを楽しんでいるデザイン

地域性を表現できる製品で、地元大分を盛り上げたい

こだわりの牛乳を使った製品として、ヨーグルトのラインナップも充実。ソフトヨーグルトやのむヨーグルトなど、さまざまな製品で牛乳のおいしさを伝えています。ヨーグルトに関しては古山社長がレシピの改良に大きく関わったそうで、「できるだけシンプルな作り方で、副材料を抑えるようにしています」と、良質な牛乳を使っているからこそできる、牛乳のおいしさをしっかり感じられる贅沢な製品に進化させました。

大分県ならではの製品も展開。“おんせん県おおいた”ならではの『湯あがりのむヨーグルト』は、お風呂上がりにごくごく飲みたい濃厚ながらもさっぱりとしたおいしさ。また、『かぼすヨーグルト』は、大分県産かぼすパウダーを使った製品です。これらは大分県外で開催される九州フェアなどの催事でも好評で、大分の魅力発信に貢献しています。

「古山乳業の製品だと周知していただくことはもちろんですが、大分に根付いた乳業メーカーということをアピールするために、大分県産の素材を積極的に扱っていきたいですね」と、大分だから作れる地域性のある製品を生み出しています。

こだわりの牛乳を使った製品として、ヨーグルトのラインナップも充実

こだわりの牛乳を使った製品として、ヨーグルトのラインナップも充実

いつものおいしさ、やさしいおいしさ

いつものおいしさ、やさしいおいしさ

有限会社古山乳業

有限会社古山乳業

PROFILE

設立年月
1971年8月
代表取締役
古山 信介
事業内容
牛乳、ヨーグルト、デザートの製造・卸売販売

CONTACT

住所
大分市佐賀関750-8
TEL
097-575-0027
FAX
097-524-4111
メール
milk01@milk.co.jp
HP
http://www.milk.co.jp/

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