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株式会社やまろ渡邉-漁師のまかない粋なはからい 株式会社やまろ渡邉-漁師のまかない粋なはからい

漁師町佐伯市の魚文化を継承。 「安心・安全」を食卓で手軽に株式会社やまろ渡邉 [ 大分県佐伯市 ]

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新鮮な大分県産魚を、こだわりの製法で加工しておいしさを凝縮し、食べたい時にすぐ食べられる冷凍干物として販売。小学校への出前授業やレシピブック・おさかな新聞の発行など、魚の消費拡大の活動に力を入れながら、一次産業の活性化にも尽力しています。

代表取締役会長 渡邉正太郎さん

代表取締役会長 渡邉正太郎さん

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やまろ流スローフードを通じて、地元の食材と伝統食を後世へ。

スローフードとは、1989年にイタリアで始まった地域の伝統的な食文化や食材を見直す運動のことで、実際にイタリアを訪れた時に感銘を受けたという渡邉会長。
約40年前、食の安全について考える出来事も重なり、その頃からはじめたのが、添加物を使わず水と塩だけで加工する製法です。
水は地下からくみ上げた海水を自然濾過したもの、塩は長崎の天然塩を使用しています。水と塩だけで加工すると見た目がきれいに仕上がらず、売り上げが伸びない状況に葛藤した時期もあったそうですが、「子どもや孫の世代にも胸を張って食べさせられる商品をつくりたかった」と渡邉会長。安全・安心を第一に考えた製法を守り続けてきました。

また、漁師が船上でとれたての魚をさばき、醤油だれにつけて食べていたまかないめしが発祥の佐伯の郷土料理『あつめし』を商品化
「昔は生醤油に砂糖を混ぜて発酵させたタレで食べていて、船ごとに味が違ったそうです。こんなに面白い伝統は後世に残すべき財産です (渡邉会長)」と、郷土に対する思いから誕生したのが、刺身につけ込むだけで作れる『あつめしたれ』や、解凍してごはんにのせるだけの『冷凍あつめし』です。
2つの商品に使われているたれは、大分市の醤油蔵“ユワキヤ醤油”とのタッグで作られたもので、チャーハンや炒め物などにも使える万能調味料としても人気に。
「知人の食卓では、子どもがあつめしたれのパッケージを見て“黄色いの取って”と欲しがるそうです。心を込めてつくった味が子どもにも親しまれて、魚を食べるきっかけになっているのが嬉しいですね」と笑顔の渡邉会長。
さらに、冷凍あつめしは同社が大分県で初めて開発した商品で、居酒屋のシメの一品や旅館・ホテルの夜食として採用されています。地元の食材や郷土料理を後世へ残したいという“やまろ流スローフード”が着実に定着しはじめています。

添加物を使わず水と塩だけで加工する製法で安全・安心を第一に考えてきた

添加物を使わず水と塩だけで加工する製法で安全・安心を第一に考えてきた

刺身につけ込むだけで作れる『あつめしたれ』

刺身につけ込むだけで作れる『あつめしたれ』

大分市の醤油蔵“ユワキヤ醤油”とのタッグで作られた『あつめしたれ』などの商品

大分市の醤油蔵“ユワキヤ醤油”とのタッグで作られた『あつめしたれ』などの商品

刺身で食べられるほど新鮮な魚を冷凍干物にする理由

干物には鮮度の高い魚のみを使用。関あじ・関さば、鯛、かます、いわしなど、それぞれの旬の時期に仕入れ、とれたてをすぐに加工しています。当初は周囲から疑問の声もあがったそうで、「干物にするのはもったいないとか、そもそもおいしいのかとか。色んな声がありましたね」と振り返る渡邉会長。
それでも冷凍干物にこだわったのは、食べたい時に冷凍庫にあるという便利さだといいます。「欲しいときにすぐ調理できるのが冷凍干物の魅力。私たちの技術で、干物の付加価値を上げたい(渡邉会長)」。
さらに魚の消費量が増えれば一次産業の活性化にもつながると考え、「流通に関わる私たちの最終ミッションは一次産業を支えること。冷凍で一番おいしい状態をキープする技術を持っている私たちがやらなければならない(渡邉会長)」と、大量の仕入れにより業界に貢献。

また、大分県ではかぼすブリなど養殖魚に注目が集まっている今、養殖業界の発展にも貢献するため、冷凍で届ける『かぼすブリしゃぶ』や、かぼすブリを塩と合わせて少し乾燥した『塩ぶり』なども開発。
塩ぶりは第31回全国水産加工品総合品質審査会で東京都知事賞を受賞するなど、高い評価を受けている商品が多数。大分の魚が全国へ知られるきっかけになる加工品を次々と生みだしています。

欲しいときにすぐ調理できるのが冷凍干物の魅力

欲しいときにすぐ調理できるのが冷凍干物の魅力

塩ぶりは第31回全国水産加工品総合品質審査会で東京都知事賞を受賞

塩ぶりは第31回全国水産加工品総合品質審査会で東京都知事賞を受賞

魚をもっと手軽に。作る人の目線で開発する商品ラインナップ

もっと家庭で魚を食べてもらうにはどうしたらいいのか…。魚を食べない理由のひとつが、調理や片付けの大変さから、食卓に並ぶ機会が減っていることだと考えました。「食卓に並ばなければ、当然子どもが食べる機会も減ります。簡単に調理できるだけでなく、片付けのシーンから商品開発をしています(渡邉会長)」。その発想から生まれた商品のひとつが、『中骨なし開きシリーズ』です。
商品名のとおり、中骨をきれいに取り除いた干物で、フライパンで焼くだけで簡単に調理できる干物。大きな骨がないので子どもでも食べやすく、生ゴミも減らせると好評です。さらに共働きが多い現代のライフスタイルにマッチしている商品が『焼いてる干物シリーズ』。干物を絶妙な火加減で焼き上げて冷凍しているので、自然解凍するだけで焼き魚が楽しめます。さらに、『フレッシュフィッシュフライシリーズ』は、衣をつけた状態で冷凍しているので、家庭で揚げるだけ。冷めてもサクサクの食感が残る薄衣で仕上げることで、お弁当のおかずにもぴったり。アジやカマスなどのフィッシュフライは、大分県内の小学校に学校給食としても提供されています。
数多くの商品は地元のスーパーで“米水津からの魚の贈りもの”として販売しているほか、ネット通販でも好評。また自社の直売店『鶴見食賓館』も運営していて、加工品、こだわりのえそすり身天の販売と同時に、あつめし丼やごまだしうどんなどの郷土料理を提供しています。

中骨をきれいに取り除いた干物は、フライパンで焼くだけで簡単に調理できる

中骨をきれいに取り除いた干物は、フライパンで焼くだけで簡単に調理できる

株式会社やまろ渡邉

PROFILE

設立年月
1988年6月
代表取締役
渡邉 才智郎
事業内容
水産食料品製造業

CONTACT

住所
大分県佐伯市米水津宮浦662番地
TEL
0972-36-7165
FAX
0972-36-7561
メール
info@yamaro-watanabe.co.jp
HP
http://yamaro-watanabe.co.jp/

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