大分を代表するブランドとして君臨！県内最大からあげ専門チェーン株式会社　大分からあげ［大分県大分市］

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畜産食料品

近年全国的に続々と増えているからあげ専門チェーン店。その先駆者ともいえる『ポッポおじさんの大分からあげ』は、創業2002年県内でも屈指の専門チェーン店。子供から大人まで笑顔にするおいしさの秘密は「100％手作り・国産・米油」。からあげはもちろん、幅広くアレンジできる商品開発にも取り組んでいます。

代表取締役社長　川邉哲也

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苦難の中で見つけた希望の灯。乗り越えた先にあるもの

『大分からあげ』は大正１３年、大分県日田市大山町の和菓子店から始まりました。初代から２代目へと店は続き、３代目となる代表の父親が和菓子職人として店を切り盛りしていた頃、高度成長期の訪れとともにスーパーへと転身。小さな町の百貨店として地域の人々に愛され、商売は大繁盛。代表は大学卒業後、東京の大手スーパーでの修行を経て、家業を継ぐため地元に戻ります。

しかし時代の流れとともに、続々と各地域に大型スーパーやコンビニエンスストアが進出。長年親しまれてきたスーパーは確実に「売れない」「お客さんが来ない」という困難に直面していくのです。
そんな苦しい日々が続く中、川邉代表はひとつの光を見出しました。それがお惣菜売り場で季節を問わず１番人気の“からあげ”。「老若男女誰でも好んで、いつでも売れる。地域ブランド化できると確信した」と代表は言います。

川邉代表がひとつの光を見出した、“からあげ”

爆発的大ヒット！！「塩からあげ」ができるまで

「ダイヤの原石を見つけた感じ」と語る代表は、“からあげ”をさらにおいしくするため研究を始めます。「スーパーでお客さんに『どうやったらおいしくなる？』と聞きながら、改良を重ねていきました」（川邉代表）。それから約２年。現在『大分からあげ』の名物ともいえる一番人気の商品「塩からあげ」の原型が完成し、爆発的にヒット。スーパーの売上の３分の１を占めるという結果となりました。

さらに確信を得た代表は2002年6月、ついに日田で１号店『ポッポおじさんの大分からあげ』を立ち上げます。あっさりと香ばしく、柔らかくジューシーな「塩からあげ」は今でも名物として、一番人気を誇っています。「何か新しいことをやらなければいけないという想いで、模索していく中で見つけたんです」（川邉代表）。

その後、からあげブームが到来。ブームの波にのり、多くの専門店が立ち上がっては、姿を消していく中、苦難の時代に見出した独自の信念を持ち、専門チェーン店として安定した経営を続けています。

「ひとりひとりのお客様を大事に、ひとつひとつ丁寧に仕事をした結果」と代表は語ります。浮き沈みはあったものの、18年間で37店舗に拡大。今や大分では“知らない人はいない”といっても過言ではないでしょう。

おいしいからあげを追求し、爆発的ヒット食品となった「塩かあらげ」

からあげ専門店「大分からあげ」の出発点は、スーパーのお惣菜売り場だった

「100％手作り・国産・米油」をモットーに様々な商品を開発

『大分からあげ』の商品開発のヒントは、「おかあさんが子どもに作ってあげたい料理。安心して食べられるもの」。それを実現するのは「100％手作り・国産・米油」へのこだわりです。自慢のからあげは、新鮮な国産鶏肉を自社工場や各店舗一つ一つ手作業で下ごしらえをし、ヘルシーな米油を使い、揚げたてでお客様に提供しています。

からあげと並んで多くの消費者に支持されているのが「とり皮サクサク揚げ」。からあげ用の鶏肉を処理する段階で生じる鶏皮を丁寧に下処理し、米油で揚げたクリスピーな鶏皮のスナック。「一切無駄にしない」という考えから生まれた賜物です。

カラッと香ばしく揚げた手作りのおいしさはほかにない味わいで、おやつやおつまみとして大人気。創業当時からインストアで販売していた商品ですが、お客様からの強い要望で、手間はかかるものの商品化を実現。少しずつブラッシュアップし、現在は塩、ゆずこしょう、醤油の３種類の味を製造。

空港の土産品店、セレクトショップ、百貨店などで販売され、人気商品となっています。サラダのトッピングや、お好み焼きの隠し味など幅広く利用できるのも魅力です。

「とりそぼろ」はお弁当のサイドメニューとして人気があったため、改良して商品化。大きな特徴は新鮮な国産鶏肉を傷めないように、じっくりと味付けしながら長時間かけてほぐしていること。しっとりとやわらかい食感と深みのある味は、ごはんのおともとしても最適。

コロッケやキッシュ、ピザ、親子丼、お茶漬け、炊き込みごはんなど、和・洋どちらでも幅広くアレンジできます。からあげから派生した商品の数々は、ＰＢ対応も可能です。

多くの消費者に支持されている「とり皮サクサク揚げ」

クリスピーな鶏皮のスナック

ごはんのおともとしても最適な「とりそぼろ」

フードロス削減、地球環境に配慮した取り組みも

フードロス削減と地球環境に配慮した取り組みも活発です。「SDGS的な取り組みを地域企業がもう少ししなきゃいけない」と語る代表のこれからの展望は、「廃棄ロスゼロのチェーンストア」。これまでも行ってきたことですが、さらなる高みを目指します。

まずその一環として、エコトレイに注目。お弁当などで使っているトレイは可能な限り地球環境保全に配慮した「植物由来ハイブリットトレイ」。ご希望のお客様にはリユースできるトレイ「100％自然由来弁当トレイ」を有料で販売しています。「100％自然由来弁当トレイ」はお客様が食事をしたあと、回収する取り組みを実験段階として行っており、「供給と消費だけじゃなくて、お客様と親類のような新たな関係性を構築できれば」と未来を見据えた代表の想いにもつながっています。

困難の時代から現在、さらに次のステージへと揺るぎない意志のもと、これからも一歩一歩着実に進んでいきます。