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株式会社つえエーピー

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株式会社つえエーピー - ジャポネーゼ葉わさびソースパネーゼ! 株式会社つえエーピー - ジャポネーゼ葉わさびソースパネーゼ!

常に進化する加工技術で「おいしさ」を追求し続ける株式会社つえエーピー [ 大分県日田市 ]

  • カテゴリ
  • 農産物加工

わさび、柚子、梨、山椒など、恵まれた環境で育つ地元の農作物を、高い加工技術で発信。多数の自社加工品を開発しているほか、大手メーカーやスーパーなどへの素材提供実績も豊富です。細かな対応力と品質の高さ、そして『素材のおいしさをしっかり感じられる加工技術』が、多くのユーザーに選ばれています。

専務 長谷部知秀さん

専務 長谷部知秀さん

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歴史のはじまりは、自然の恵みがはぐくんだ“わさび”から

『株式会社つえエーピー』が創業する以前、日田市は杉の一大産地として有名でした。地域を盛り上げるため、さらなる産品を創出したいと考え、「豊かな杉林を活用できないか」という声があがります。「中津江は筑後川の源流が流れる水が美しい地域で、古くからわさびの栽培が盛んでした。そこに目を付けたんですね」と専務の長谷部知秀さん。

気候と美しい水というわさびに最適な環境が整っていることから、新たに『杉を間伐した林間でのわさび栽培』に着手しました。栽培は順調に進み、わさび漬け有名店への素材提供がはじまるなど、少しずつ販路が拡大。その後、「年間を通して安定的に素材を提供してほしい」という要望があがってきたことから、わさびのハウス栽培を開始しました。林間で育成したわさびをハウスへ移植し、促成させることにより、1年を通して収穫できるようになりました。

最初は、収穫したわさびを素材そのままで静岡県へ発送していましたが、到着までに時間がかかり、発送の最中にわさびが傷んでしまうことも。この問題を解決するために、一次加工を施してからの発送を考案。これを機に工場を新設し、『株式会社つえエーピー』が誕生しました。わさびはカットして塩漬けし、冷凍して発送できるようになり、問題が解決。「良い素材を、より良い状態で届けたい」という生産者の思いが、創業のきっかけとなりました。

「良い素材を、より良い状態で届けたい」という生産者の思いが、創業のきっかけ

「良い素材を、より良い状態で届けたい」という生産者の思いが、創業のきっかけ

地元の産物で、地域を元気に。柚子や梨など地元産品を使った加工品を開発。

わさびの加工は4月~7月がメインシーズン。それ以外の時期にも工場を稼働させることで地元雇用も増やしたいと、次に着目したのが柚子です。
地元の人にとって柚子は『一家に1本』といえるほど身近な果実。9・10月には青柚子、11・12月には黄柚子(完熟柚子)が収穫できることから、わさびのオフシーズンに加工できる最適な農産物でした。

青果ではなかなか販売数が伸びないことから、わさびの加工技術をいかして柚子の加工品に着手。柚子胡椒、ゆずはちみつ、ゆず塩など次々と開発し、わさび加工品と並ぶ商品として人気を伸ばし続けています。

さらに、平成17年の広域合併を機に、日田市の特産品である梨の農家から「傷などで青果として出荷できない梨を加工品に利用できないか?」と相談を受けたそうです。「梨の魅力は歯ごたえとみずみずしさですから、加工品にするのは難しいのでは?と正直不安でした」と振り返る長谷部専務。
しかし、期待に応えるために梨の名産地・長野県や山梨県に加工技術を学びに行ったそうです。「当時は韓流ブームで、ドラマの中でキムチに梨をすりおろして入れる場面を見てこれだ!と思いました」と、梨ペーストを使った焼肉のタレを開発

現在では自社製品として販売しているほか、関東や関西の大手スーパーで販売している味付け肉用のタレの材料として、梨ペーストを提供しています。「日田梨には収穫時期が異なる8つの品種があり、長く保存できるので、1年を通して供給できるんです」。わさび、柚子、梨と、地元の特産品を高い技術で加工し、販路の拡大に成功。安定した受注を確保できるようになった結果、地元雇用の促進にもつながっていきました。

柚子はわさびのオフシーズンに加工できる最適な農産物

柚子はわさびのオフシーズンに加工できる最適な農産物

柚子胡椒

柚子胡椒

ゆずはちみつ

ゆずはちみつ

日田市の特産品である梨

日田市の特産品である梨

安定した受注を確保できるようになった結果、地元雇用の促進にもつながっていった

安定した受注を確保できるようになった結果、地元雇用の促進にもつながっていった

顧客ニーズに応えるうちに、製造ラインが拡大。素材提供の実績も豊富。

冷凍、乾燥、ペースト、スライス、スクリュープレス(果汁搾り機)、粉末など、さまざまなニーズに対応できる設備を完備しています。近年では、「柚子皮の粒感がほしい」という声から、ダイスカットの機械も導入。「これまでは、ドレッシングやジャムで使うために存在感が残る柚子皮の依頼が多かったのですが、新しい機械によって新たなニーズへの対応ができるようになりました。
断面の美しさ、調理のしやすさ、果肉感が増すので、ウインナーやお菓子などにと需要も増えそうです」と期待も高まります。時代のニーズに応えようと取り組む姿勢が加工技術の向上にもつながり、現在では素材提供が売上全体の8割を超えるそうです。

大分県内では、日田市の老舗酒蔵『老松酒造』が製造している、100%日田産の梨でつくるリキュール『梨園』に使われる梨果汁を製造。さまざまな品種の日田梨を、独自の比率にして提供しています。また、『大分からあげ』で販売されている人気商品『とりかわサクサク揚げ』のゆずこしょう味の原料提供もおこなっています。

さまざまなニーズに対応できる設備を完備

さまざまなニーズに対応できる設備を完備

現在では素材提供が売上全体の8割を超える

現在では素材提供が売上全体の8割を超える

日田市の老舗酒蔵『老松酒造』が製造している、100%日田産の梨でつくるリキュール『梨園』に使われる梨果汁を製造

日田市の老舗酒蔵『老松酒造』が製造している、100%日田産の梨でつくるリキュール『梨園』に使われる梨果汁を製造

おいしくて、新しいものを。地元ならではの知恵がつまった商品ラインナップ。

わさび、柚子、梨に加え、近年生産量が増えてきた『ひた山椒』など、地元が誇る素材を使った自社商品は約30種類。世界モンドセレクションにおいて『ゆずはちみつ』は10年連続、『ほっと柚子』は4年連続特別金賞を受賞、『葉わさびソース』は経済産業省による日本が誇るべき優れたジャパンブランド500商品を認定する“The Wonder500”に選ばれるなど、業界内でも高い評価を受けています。

自社商品の多くは、スタッフや地元農家さんからのアイデアをもとにしています。「小さな会社なので、開発専門の担当者はいませんが、スタッフの多くが地元の人ですから、家庭でなじみのある素材ばかりなんです。地元だからこそわかるおいしい食べ方が開発のヒントになっています」と長谷部専務。伝統的なレシピに、地元の人ならではの新しい食べ方など、さまざまなアイデアを集約して新商品が続々と誕生しています。

商品開発で大切にしているのは、“素材を生かした商品づくり”です。香りや食感を最大限に残すことで、加工品を通じて素材のおいしさを知るきっかけになり、地元産品の消費拡大につなげたいという思いもあります。「高齢化が進んでいる田舎ですから、企業が元気じゃないと!雇用の場をつくることで、若い人から注目してもらえる地域になるといいですね」と、これからも地域と共に歩む姿勢を大切にしながら、地方ならではの視点でさらなる発展を目指します。

地元が誇る素材を使った自社商品は約30種類

地元が誇る素材を使った自社商品は約30種類

商品開発で大切にしているのは、“素材を生かした商品づくり”

商品開発で大切にしているのは、“素材を生かした商品づくり”

株式会社つえエーピー

株式会社つえエーピー

PROFILE

設立年月
1992年9月
代表取締役
長田 英德
事業内容
農産物加工・製造・販売

CONTACT

住所
日田市中津江村栃野2791-1
TEL
0973-54-3210
FAX
0973-54-3366
メール
info@tue-ap.jp
HP
https://tue-ap.jp/

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