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有限会社但馬屋老舗

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有限会社但馬屋老舗-殿様も愛した県内最古の。 有限会社但馬屋老舗-殿様も愛した県内最古の。

日本の文化「和菓子」を通じて全国・世界が注目するまちに有限会社但馬屋老舗 [ 大分県竹田市 ]

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  • その他食品関連事業

城下町ならではの歴史と伝統を、和菓子を通じて今に伝える老舗和菓子店。「殿様が愛した味」は今や大分県を代表する銘菓のひとつとして高い知名度を誇ります。地元をはじめ全国各地から仕入れる厳選素材と、地元竹田市の清涼な湧水を使って作る和菓子は、季節や故郷を感じられる一品として愛されています。

6代目の板井良助社長

6代目の板井良助社長

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『御用菓子司』として、城下町竹田を見守り続けて200年以上。

城下町の風情ある街並みが色濃く残る竹田市。その一角に、重厚な店構えの『但馬屋老舗』があります。設立は1804(文化元年)、和菓子店としては大分県(豊後)で一番古い老舗です。

初代の但馬屋幸助氏は京都の和菓子店で修行を積んだのち、岡藩主・中川公に召され、城中に出入りが許される『御用菓子司』に。以来、“殿様に愛された味”を守りながら、伝統と格式を重んじた和菓子をつくり続けています。

但馬屋で一番古い歴史をもつ和菓子が、こし餡を香ばしく焼いた生地で半月型に包んだ『三笠野』です。「三笠野は奈良のひうち焼きという菓子がルーツ。奈良にある三笠山の名前から、藩主によって三笠野と命名されました」と教えてくれたのは、6代目の板井良助社長。「おいしい和菓子を我が地域でも」という藩主の思いに応えた初代の努力によって再現され、現代まで伝わる和菓子が誕生しました。

同店を代表するもうひとつの和菓子『荒城の月』は、鮮やかな黄身餡をあわ雪で包んだもの。もとは『夜越(やごえ)の月』という名でしたが、竹田所縁の作曲家・滝廉太郎の『荒城の月』が国民唱歌として親しまれるようになった頃に名前を変更。2018年には、日本の優れた産品を海外に発信するTHE WONDER500に認定されるなど、高い評価を受けています。いずれも岡藩主に献上されていた由緒ある伝統和菓子として愛されている銘菓です。

観光客を中心に注目されはじめたのは大正13年頃。竹田市に豊後竹田駅が整備されたことで流通や観光客の流れが活性化したことをきっかけに、「列車で東京への往来ができるようになり、いろんな地域の人に来てもらえると地域が湧きました。観光みやげとして、三笠野や荒城の月に注目が集まったんです」と、地域の人をメインに愛されていた和菓子は、県内外へのPR商品として、これまでになかった顧客へと広がりはじめました。

設立は1804年(文化元年)、和菓子店としては大分県(豊後)で一番古い老舗

設立は1804年(文化元年)、和菓子店としては大分県(豊後)で一番古い老舗

“殿様に愛された味”を守りながら、伝統と格式を重んじた和菓子をつくり続けています。

“殿様に愛された味”を守りながら、伝統と格式を重んじた和菓子をつくり続けています。

但馬屋の和菓子

但馬屋の和菓子

但馬屋で一番古い歴史をもつ和菓子『三笠野』

但馬屋で一番古い歴史をもつ和菓子『三笠野』

和菓子『荒城の月』

和菓子『荒城の月』

竹田市ならではの伝統菓子を、伝統製法で。

竹田市は水郷としても知られ、まちのいたるところに湧き水群が点在するなど、豊かな水に恵まれたまちでもあります。但馬屋の近くには湧水群のひとつ、入田湧水群があることから、和菓子はこの湧き水を使ってつくられています。特に水が重要になるのが、和菓子の命ともいえる餡の製造工程。「お湯の温度を一気に下げる“びっくり水”と呼ばれる工程には、清涼な水が欠かせません。年間を通して一定温度の水を使うことで、変わらないおいしさが保たれています」。地元竹田市の自然の恵みは、和菓子の製造に欠かせない存在なのです。

 

時代の流れや、お土産としての受注増加によって一部の行程は機械化されていますが、製法は創業から変わらず、最後は必ず人の目が注がれます。また、和菓子職人の腕の見せどころでもある季節の上生菓子をはじめとする繊細で美しい和菓子は、ひとつひとつ手づくり。4人の和菓子職人の技術で生み出される生菓子は、茶会やお祝いの席にと注文されるお客さまが多いといいます。

「特にお茶席の和菓子は、ご要望や好みだけでなく、テーマをいただくことも多いんです。女性ならではの繊細な色使いや、若い感性を取り入れた新しいものまでさまざまにご提案できます」と、お客さまに寄り添う和菓子職人の精神も、脈々と受け継がれています。

繊細で美しい和菓子は、ひとつひとつ手づくり

繊細で美しい和菓子は、ひとつひとつ手づくり

茶房やSNSを通じて、若い世代にも和菓子の魅力を発信。

「当初は“地元でしか変えない和菓子”に価値があると考えていました。しかし高齢化によって、店頭まで足を運べないという常連さんも増えたんです」。板井社長はこれまでの自身のポリシーを変え、大手百貨店や通販サイトによる販売をはじめました。遠方に住む常連客から「近くで買えるようになって助かる」と好評だといいます。

また、和菓子をもっと気軽に楽しんでほしいと、本店に『茶房だんだん』を併設。お茶と一緒にゆっくり堪能できる空間として観光客を中心に人気です。茶房は大分市内の百貨店でも『菓寮但馬屋』の名で運営していて、「茶房に訪れたことをきっかけに当店の和菓子を知っていただき、店舗に足を運んでくださるお客さまもいます」と板井社長。加えて、SNSで情報を知って本店まで訪れる若い世代も少しずつ増えているといいます。和菓子=年配者が好むものというこれまでの常識は変化し、老若男女を問わず幅広い世代に注目されています。

新たな取り組みとして、若手職人を中心に開発した『ふろうりす』は、地元の名産であるサフランやかぼすを使った一品です。他にも、美術家とのコラボ商品の開発など、これまでの伝統を重んじながらも常識にとらわれない発想で新商品の開発に注力しながら、地元産品の発信を目指しています。

和菓子をもっと気軽に楽しんでほしいと、本店に『茶房だんだん』を併設。

和菓子をもっと気軽に楽しんでほしいと、本店に『茶房だんだん』を併設。

「和菓子」を日本の伝統文化として、竹田市から全国・世界へ。

2016年度の1年間、クルーズトレイン『ななつ星in九州』の乗客の立ち寄り店舗としても多くの観光客が来店したそうです。国内便ファーストクラスでも提供されるなど、一流が認める和菓子としての地位を確立。地域の代表として、竹田市の名を全国へと少しずつ広めています。

和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の伝統的な食文化が世界から注目されて久しい昨今、「和菓子も和食の一部。和菓子にもさらにスポットが当たる日も遠くないと思っています」と笑顔の板井社長の根底にあるのは、知名度が上がっても地元竹田市に根付いた和菓子店であり続けること。「小さなまちにも、世界の注目が集まるようになればうれしいですね」と、和菓子を通じた地域活性化を目指しながら、歴史は続いていきます。

地域の代表として、竹田市の名を全国へと少しずつ広めています。

地域の代表として、竹田市の名を全国へと少しずつ広めています。

地元竹田市に根付いた和菓子店であり続けること。

地元竹田市に根付いた和菓子店であり続けること。

有限会社但馬屋老舗

有限会社但馬屋老舗

PROFILE

設立年月
1804年
代表取締役
板井良助
事業内容
和菓子製造・販売

CONTACT

住所
竹田市上町40番地
TEL
0974-63-1811
FAX
0974-63-1882
HP
https://tajimaya-roho.co.jp/

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