小さな町から全国に、世界に誇れる商品を!有限会社 大分千歳村農産加工 [ 大分県豊後大野市 ]
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主な業務は、大分県が日本一の生産量を誇るかぼす、ゆずを使った加工品の開発・製造、農産物の管理・販売等。OEMの評価も高く、大手コンビニチェーンやスーパー等の商品を多数手掛けています。また、近年はオリジナル商品であるゆずこしょうのバリエーション化、白葱の生産販売など新たな挑戦も行い、会社の、そして地域の可能性を広げています。
代表取締役 友永 剛三さん
大分が誇るかぼす、ゆずを使った加工品を開発・製造
清らかな水と、豊かな大地に恵まれた千歳村(現、豊後大野市千歳町)で1998年4月に産声を上げた「大分千歳村農産加工」。かぼす果汁、ゆず果汁、柚子ごしょうなど、県産かぼす、ゆずを使った加工品の開発・製造をはじめ、 千歳発の農産物の拠点としてのべ300件近い農家と契約を結び、農産物の生産管理・品質管理・販売等を行なっています。
「うちはまだ歴史も浅いし、自社農園があるわけでもありません。でも、いいものを提供したいという気持ちはどこにも負けないつもりです。“調味料の中で主役になろう”を合言葉に従業員一同、妥協のない商品づくりに取り組んでいます」そう話すのは代表取締役の友永社長。その言葉を証明するように品質、美味しさ、安全性…3拍子揃った大分千歳村農産加工の商品はOEM、オリジナル商品共に県内外から高い評価を受けています。
素材、製法へのこだわりが、唯一無二の美味しさを生む
取材に訪れた9月はちょうどかぼすの収穫期。工場前には契約農家さん丹精込めて育てたかぼすが所狭しと並び、爽やかな香りを放っていました。
「これから年末にかけて果汁商品の搾汁に追われます。今はかぼす、もう少ししたらゆずですね。どちらも果汁の質・量共に最高の状態になる時期、つまり旬に絞ることが大切です」と友永社長。最高の状態で搾汁された果汁は冷凍保存され、いつでもフレッシュな状態で使用可能。保存料、着色料、香料、酸化防止剤等の添加物も一切加えないため、搾りたての香り、味わいを楽しむことができます。
さらにこだわりはこれだけにとどまりません。「手絞り感覚に近づけるために、キャタピラ搾汁方式を採用し、かぼすを潰す圧力を若干弱く設定してます。当然この方式だと搾汁量は減りますが、雑味が消え、まろやかな味わいになるんです。“色々試したけど、千歳さんのじゃなきゃだめ”といってくださるお客様も多く、励みになります」。果汁商品をはじめ、全ての商品に共通するのは手間隙を惜しまないということ。妥協のない姿勢が唯一無二の美味しさを生み出しています。
契約農家さんが丹精込めて育てたかぼす
オリジナル商品の中で特に高い人気を誇るのが全国の小売店、そして世界にも販売されるゆずこしょう。
こだわり製法で、香り高く、旨味たっぷりの逸品に仕上げています。
お料理や好みに合わせて味わい色々!ゆずこしょうのバリエーション化に成功
オリジナル商品の中で特に高い人気を誇るのが全国の小売店、そして世界にも販売されるゆずこしょうです。原材料は、大分県産品を中心としたゆずの皮、大分県産の唐辛子、長崎産の塩の3つのみ。香りが飛びやすいゆずの特性を考慮し「ゆず皮と唐辛子を独自の割合で配合して香りの劣化を抑える」、インパクトのある辛さと旨みを引き出すために「唐辛子と塩を合わせて寝かせた後、余分な水分を飛ばしてお互いを良く馴染ませる」等のこだわり製法で、香り高く、旨味たっぷりの逸品に仕上げています。
大分千歳村農産加工が現在、力を入れているのが、ゆずこしょうのバリエーション化。「ゆずこしょうはたった3つのシンプルな材料で出来ているのに、とても奥が深いんです。唐辛子の品種や配合比、塩の種類、粒度等で味が大きく変わります。ゆずこしょう屋として、お客様のニーズやお料理に合わせて様々なゆずこしょうを提供したいと考えています」そう熱く語る友永社長の言葉からは、作り手の誇り、商品、消費者への想いが真っ直ぐに伝わってきます。
ゆずこしょうはたった3つのシンプルな材料で出来ているのに、とても奥が深い。
すでに多くのバリエーションが生み出されており、青唐辛子を使った「青ゆずこしょうシリーズ」は6種類、赤唐辛子を使った「赤ゆずこしょうシリーズ」は2種類が発売中。金・銀・白3段階の辛さが楽しめる「ゆずっ子しょうぶ」も今春発売予定です。柚子の風味をしっかり感じつつも目が覚めるような辛さに衝撃を受ける金、キレのある辛さと鮮明な柚子の香りが絶妙な銀、どんなお料理にも合いそうなマイルドな辛さが心地よい白。食べ比べると「こんなにも味が違うのか」と驚かされます。
またお肉に焦点を当てて開発した商品が「岩塩ゆずこしょう」。ゆずこしょうといえば「冬の鍋」をイメージされる方が多く、夏場の生産が落ちてしまいます。しかし、夏には「バーベキュー」で、岩塩でお肉を召し上がる方も多いことから、岩塩ゆずこしょうが誕生しました。
通常でもお料理の味をグンと引き立ててくれるゆずこしょう。バリエーションの増加に伴い、お料理の可能性も大きく広がりそうです。
バリエーションの増加に伴い、お料理の可能性も大きく広がりそうです。
安全性を追求し、信頼の証「JFS-B規格」「HACCP認証」を取得
大分千歳村農産加工のこだわりは素材や製法だけではありません。「品質向上、そして何よりお客様のために」と安全性も追求。2020年4月に、日本発の食品安全マネジメント規格であるJFS-B規格(カテゴリ:EⅡ、EⅣ)、製造工程における衛生管理基準HACCPの適合証明を取得しました。JFS規格はHACCPに基づく衛生管理に対応する上位の認証で、HACCPの義務化に伴い“企業の信頼の証”として大きな注目を浴びています。
誰もが知るコンビニチェーンやスーパー、食品販売店などいわゆる大手からのOEMの依頼が絶えないのは、あらゆる面で「信頼できる企業である」と認められているからに他なりません。
白葱生産や、原料生産者の募集を通して地域に貢献
地域に密着した産直野菜の販売や、親会社である丸一青果を通して様々な販路を持つ大分千歳村農産加工は、数年前から白葱の生産販売にも着手。「まだ小規模ではありますが、今季は大分県のねぎ産出額100億円プロジェクトの一環ということもあり、栽培面積を拡大し、地域雇用の創出に貢献できたらと考えています」。
さらに、同じく数年前から原料生産者の輪を広げる活動にも尽力。「ゆずこしょうの生産量を増やすためには原料の確保が必要不可欠です。柚子苗を無料配布する等、一緒に商品づくりをしてくれる農家さんを募集しています」。地域の高齢化が進む中、他業種からの参入も推進しているという友永社長。地道な活動が千歳町に活気を生み、それはやがて町に根ざした大分千歳村農産加工の大きな追い風になるに違いありません。
多彩な商品を生み出すアイディアマン、生産者と消費者の橋渡し役、地域の応援団、少量生産農家の受け皿等、様々な顔を持つ大分千歳村農産加工。地域愛と、妥協のない姿勢、従業員の情熱を糧に、小さな町から広い世界へ羽ばたこうとしています。
産直野菜の販売や、親会社である丸一青果を通して様々な販路を持つ大分千歳村農産加工
有限会社 大分千歳村農産加工
PROFILE
- 設立年月
- 1998年4月
- 代表取締役
- 友永 剛三
CONTACT
- 住所
- 大分県豊後大野市千歳町高畑50番地
- TEL
- 0974-37-2226
- FAX
- 0974-37-2230
- メール
- kabosu@kabosu-f.co.jp
- HP
- https://www.kabosu-f.co.jp