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ユワキヤ醤油株式会社
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ユワキヤ醤油株式会社-レシピ作家が紡ぐ新たなレシピストーリー。 ユワキヤ醤油株式会社-レシピ作家が紡ぐ新たなレシピストーリー。

一歩先を見据えた挑戦の商品作りで前進を続けるユワキヤ醤油株式会社 [ 大分県 ]

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  • 調味料

業歴160年を超える大分市竹中の老舗、ユワキヤ醤油株式会社。「とりめし」「りゅうきゅう・あつめし」「にら豚」等、大分の食文化の継承・振興を応援し「ご当地調味料」を開発・製造するほか、「赤しそジュース」「黒にんにく」「かぼす果汁」等、大分の地域資源を活かした農産加工品をネット通販等で製造直売しています。また多様な加工食品をOEM(オーダーメイド)製造しています。

取締役 門脇裕一郎さん

取締役 門脇裕一郎さん

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商品開発の原点となった名物「かぼすドレッシング」

「本当はシナリオライターになりたかったんですよ」。5代目(門脇正幸社長)から飛び出したのは意外な言葉でした。学生時代は三田文学塾生会に所属し個性溢れる方々に感化されました。でも、親戚一同が長男だから帰って来いって…」。
5代目は大学卒業後すぐに家業を継がず、東京の大手量販店で修行。「お客様第一」の姿勢を体に叩き込まれたと言います。そして、大分に戻ってからも徹底的な現場主義。麹作りから醤油・味噌の醸造から配達まで、現場の仕事を真面目に踏襲することからのスタートだったそうです。家業修行の3年間を「ちょっと真面目にやりすぎたかな」と振り返る5代目ですが、その間に見えたのは、大手食品メーカーの安価な商品が生まれ、地元の商店よりもスーパーマーケットが台頭し始めていた時代背景でした。
そんな中、「これじゃいかんって、焦りが生まれてね。何かしないと」。そう感じ、1985年頃からOEM製造に取り組み、初めて商品開発をしたのが「かぼすドレッシング」でした。5代目自身が、実際にカフェレストランの厨房に立ち、顧客の要望に沿ってレシピを開発した商品です。当時は製造ノウハウがなかったことから失敗を繰り返して商品化しました。それから30年余「かぼすドレッシング」は今でも人気の土産品です。
その取り組みのきっかけは、ある先輩の言葉だったと言います。「あなたの仕事の本質は何か?」「難しいことを言うなって思ったんですけどね」。そう笑いますが、その答えを探し、ある考えにたどり着きました。
「醤油の本質は農産加工品。だから、地元の産物を使って、地元の雇用を生み、地産外商で稼いで。地域と共存共栄というか、地域社会に必要とされる会社を創造していくことが自分の仕事かな、と」。5代目はペンの作家ではなく、レシピの作家として、新たなストーリーを紡ぎ始めました。

業歴160年を超える大分市竹中の老舗

業歴160年を超える大分市竹中の老舗

かぼすドレッシング

かぼすドレッシング

「地域と共存共栄というか、地域社会に必要とされる会社を創造していくことが自分の仕事」

「地域と共存共栄というか、地域社会に必要とされる会社を創造していくことが自分の仕事」

醤油・味噌・酢・ソース類・ジャム類と多様化

以来、顧客の要望に応えてきた結果、取り扱い商品のジャンルは醤油・味噌・酢・ソース類・ジャム類・飲料類(外注含む)と多様化しています。
企業や農家から「この野菜で何か商品を」という要望にも応え続け、HP上でもOEM商品の開発を分かりやすく説明しています。
現在は「みなさんの健康と美味しいに役に立つ会社」の観点から、ヤクゼン(役膳・商標登録)をコンセプトにした商品開発を進めています。

「息子から『これじゃあ継ぎたくない』って言われない会社にしたいと頑張ってね」と語る5代目ですが、ご自身の経験もあり、息子に「家業を継げ」という言葉を伝えたことは一度もなかったと言います。
6代目(裕一郎さん)曰く「自分が継がなければいけないと考えたことはありませんでした。ただ、大学時代の就職活動が分岐点になったんです・・・」。
「海外で活躍できるような会社で働きたかったので悩みました。でも、よく考えたら地方企業でもネット通販や海外ビジネスが出来る時代です」。そして「自分の原点であるはユワキヤ醤油であり、後世に残すことが自分の存在意義である」と考え、継ぐことを決意。
そう父親である5代目に相談すると、こんな答えが返ってきたそうです。「自分は文系で営業や販売の修行をした。継ぐのなら、お前は理系だからメーカーで“ものづくり”の修行したほうがいい」。こうして大手食品メーカーで働いた後に大分に帰ってきたのです。

取り扱い商品のジャンルは醤油・味噌・酢・ソース類・ジャム類・飲料類(外注含む)と多様化

取り扱い商品のジャンルは醤油・味噌・酢・ソース類・ジャム類・飲料類(外注含む)と多様化

お客様の多様なニーズに柔軟に対応

現在、既存の商品のリニューアルや、新商品の開発に取り組んでいます。また昨年は、初めて2名の大卒新入社員も入社(同じ農学部出身の同級生です)。
「僕は林業科でしたが、2人は微生物などの研究を行なっていました」。心強い仲間を手に入れたと同時に責任とプレッシャーも感じています。
今後は「食の安全・安心(無添加志向)」に対応した取り組みを強化し、加工技術と品質保証体制の向上を追求します。また、小ロット製造システムで、お客様の多様なニーズに柔軟に対応したいと考えています。
地域資源を活用し地域社会に必要とされる「食の情報発信基地(店舗)の開設」も計画中。方向性も定まりました。どんな困難があっても一歩一歩前進するのみ6代目は「3年後に期待してください」。そう力を込めます。5代目が新たな道を紡ぎだし、6代目が起こし始めた新風。大分市竹中の老舗・醤油屋のストーリーは創業200年の未来に向かって続きます。

現在、既存の商品のリニューアルや、新商品の開発に取り組んでいる

現在、既存の商品のリニューアルや、新商品の開発に取り組んでいる

今後は「食の安全・安心(無添加志向)」に対応した取り組みを強化

今後は「食の安全・安心(無添加志向)」に対応した取り組みを強化

ユワキヤ醤油株式会社

ユワキヤ醤油株式会社

PROFILE

設立年月
1950年5月
代表取締役
門脇 正幸
事業内容
醤油・味噌等の醸造業

CONTACT

住所
大分県大分市大字竹中3336番地
TEL
097-597-0238
FAX
097-597-0239
メール
info@yuwakiya.net
HP
https://yuwakiya.net/

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