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キュウセツAQUA株式会社-クリーブと、質よく生きる。 キュウセツAQUA株式会社-クリーブと、質よく生きる。

希少な国産オリーブオイルを 大分から全国へキュウセツAQUA株式会社 国東農場 [ 大分県国東市 ]

  • カテゴリ
  • 農産物加工

イタリア原産オリーブの木を4,000本以上育てるオリーブ農園。手摘みから搾油まで手間暇をかけ、フレッシュで高品質なオリーブオイルを生産しています。新たに大分県国東産ブランド「QLiVE(クリーブ)」を立ち上げ、国産オリーブオイルの価値を広めるため、商品開発にも意欲的に取り組んでいます。

アグリ事業推進室 国東支店長 大野貴博さん

アグリ事業推進室 国東支店長 大野貴博さん

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希少な国産オリーブオイルを大分から全国へ

国東クリーブガーデンは、九州を中心に西日本で上下水道の維持管理を行うキュウセツAQUA株式会社が運営するオリーブ農園。平成28年、「オリーブで地域おこしを」という大分県国東市の要請に応じて本格的にオリーブ事業に参入し、現在は市内3箇所の農園で日本の風土に合うイタリア原産の品種を中心にオリーブの木を4,000本以上育てています。

「上下水道の維持管理も重要な仕事ですが、どうしても日の目を見ることが少ない。社員たちに様々な可能性を秘めたオリーブを通して夢を持ってもらいたいという会長の想いが込められています」そう話すのは農園の責任者であり、オリーブオイルソムリエ®の資格を有する大野貴博さん。
輸入ものが9割を占めるオリーブオイル市場において、国産オリーブオイルの価値を広めようと奮戦しています。新しく立ち上げた「QLiVE(クリーブ)」ブランドもそのための第一歩。
国東色を前面に打ち出した既存の「夢雫」ブランドとは趣の異なるシンプルでスタイリッシュなボトルには「国東という限定した地域ではなく、九州を、ひいては日本を代表するオリーブオイルになってほしい」という願いが込められているのです。

大分県国東産のオリーブ

大分県国東産のオリーブ

日本の風土に合うイタリア原産の品種を中心にオリーブの木を4,000本以上育てている

日本の風土に合うイタリア原産の品種を中心にオリーブの木を4,000本以上育てている

シンプルでスタイリッシュな「QLiVE(クリーブ)」ブランドボトル(左)と、国東色を前面に打ち出した「夢雫」ブランドボトル(右)

シンプルでスタイリッシュな「QLiVE(クリーブ)」ブランドボトル(左)と、国東色を前面に打ち出した「夢雫」ブランドボトル(右)

惜しまぬ手間と情熱から生まれる 奇跡の酸度0.1%以下の高品質オイル

国東クリーブガーデンのオリーブオイルの特徴はなんといっても品質の高さ。オリーブオイルの最高峰エキストラバージンオイルには酸度0.8%以下という決まりがありますが、こちらのオイルはなんと0.1%以下(2020年試験結果による)。「酸化が進むと味も匂いも劣化します。オイルづくりは時間との戦い。うちのオイルは収穫後、農園内の搾油所で12時間以内に搾油します」(大野さん)。

オリーブの収穫時期である9月~10月は朝から晩までオイル作りに追われます。実が傷まないように一粒一粒丁寧に手摘みし、選果。その後、搾油作業に入るのですが、温度や実の練り込み具合を確認し、遠心分離機にかけるタイミングを図るために片時もそばを離れることはできません。
ろ過も、瓶詰めもオイルが空気に触れないように注意しながら全て手作業で行います。最後にオリーブオイルソムリエ®である大野さんが官能検査を実施するまで張り詰めた時間が続きますが、この繊細な作業が奇跡の酸度0.1%以下という高品質なオリーブオイルを生み出すのです。

国東クリーブガーデンのオイルは国際的にも認められ、「OLIVE JAPAN®2018,2020国際オリーブオイルコンテスト」で銀賞を受賞しています。しかし、「目標は金賞のさらに上の最優秀賞。まだまだ改善の余地が山ほどある」と満足することはありません。

オリーブの木は収穫時期以外も、剪定や草取りなどに手間がかかるため、1年中休む暇はありませんが、栽培作業長 光武慎司さんは「手をかければかけただけいい実が取れる。大変だけど、好きなことをやらせてもらっているのでありがたい」と話します。クリーブの品質は、スタッフの飽くなき向上心とオリーブにかける情熱が支えているのです。

一粒一粒丁寧に手摘みされたオリーブ

一粒一粒丁寧に手摘みされたオリーブ

ろ過も、瓶詰めもオイルが空気に触れないように注意しながら全て手作業

ろ過も、瓶詰めもオイルが空気に触れないように注意しながら全て手作業

食材に合わせたオイルも開発。認められるクリーブの価値

オリーブオイルの特徴は他のオイルとは違い、品種や風土、育て方、収穫時期で味も香りも大きく変わる点。例えば、国東の限定販売品「夢雫 早摘み」は、厳選した実を収穫し、あえて収穫時期を早めることで日本一の辛さを追求。ピリリとしたパワフルな辛みが特徴で、チーズに合わせればコショウのようなアクセントが加わり引き締まった味わいが楽しめます。
「野菜にはマイルドなオイル、肉などガツンとした料理には苦みや辛味のあるオイルと、料理や食材によってオリーブオイルを使い分けることで、味わいを何倍にも引き立てることができるんです」そう話す大野さんは、関西を中心に全国展開している高級食パン専門店と共同で小麦の味を最大限に引き立てる食パン専用のオイルを生み出すなど、商品開発にも意欲的に取り組んでいます。

生産量が少ないため、国東クリーブガーデンのオリーブオイルが購入できる場所、味わえる場所はまだまだ限られていますが、味にこだわる地元のイタリアンレストランや寿司店のほか、九州を走る“あの”豪華寝台列車でも提供されるなど、その価値は確実に認められ、広がっています。

「クリーブと、質よく生きる。」をコンセプトに、 オリーブオイルの可能性を追求

現在の生産量は年間1,000本ほど。オリーブの木は年数がたつほど、収穫量も増えていくため、大野さんは「日々の世話をしっかり行いながら生産量アップを目指したい。いつかオリーブの木も10,000本まで拡大し、日本最大級のオリーブ園にできたら」と話します。
最終的な目標はオリーブオイルで生活の質を上げること。「クリーブと、質よく生きる。」をコンセプトに、美容や健康面においても様々な効能を発揮するオリーブオイルの可能性を追求し、オイルを使った石鹸や化粧品、木を活用した箸やスプーン、葉のリースなどを手がけ、日常生活のあらゆるシーンの質向上に貢献したいと考えています。すでに具体的な動きもはじまっており、オリーブオイルを使った石鹸や化粧品、実より健康成分の高い葉を練りこんだアイスなどの加工食品は完成間近。「国産オリーブをもっと知ってもらいたい」と、2025年にはオリーブを中心に、様々なフルーツの収穫体験ができる観光農園の開園も予定しています。
様々な角度からオリーブの可能性を追い求める大野さんたちの情熱があれば、クリーブの名が全国に轟く日も遠くなさそうです。

日々の世話をしっかり行いながら生産量アップを目指す

日々の世話をしっかり行いながら生産量アップを目指す

キュウセツAQUA株式会社 国東農場

PROFILE

代表取締役
山田 賢二

CONTACT

住所
大分県国東市国東町安国寺2797-3
TEL
0978-72-2720
HP
https://qlivegarden.com/

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