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株式会社油花
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株式会社油花-長崎鼻一番搾り。 株式会社油花-長崎鼻一番搾り。

“花とアートのまち”でつくる 体にやさしいフラワーオイル株式会社 油花(YU-KA) [ 大分県豊後高田市 ]

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  • 農産物加工

美しい海と花の風景が広がる長崎鼻は、アートのまちとしても知られる地域。春に開催される『菜の花フェスタ』は、期間中だけで数万人が訪れる人気イベントに。その花の種を材料に、手間と時間のかかる「圧搾法」でつくる体にやさしいフラワーオイルは、近年の健康志向ブームも追い風となり、販路拡大を続けています。

代表取締役社長 原正幸さん

佐々木亜有子さん

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人が集い、つながる場所に。まちおこしの思いからスタートした『花の岬』づくり

『油花』が会社を構えるのは、国東半島の最先端にある長崎鼻。どこまでも続く海をのぞむ絶景が魅力的な長崎鼻リゾートキャンプ場に隣接して、自社の農場と搾油所を構えています。

「以前はこのあたりで地元の方がタバコの生産をしていたそうですが、担い手が減少して耕作放棄地に。さらに鳥獣被害も深刻だったそうです」と話す佐々木亜有子さん。
2007年、この状況をなんとかしたいと考えた地元の女性ボランティアを中心に、“花いっぱい運動”をスタート。耕作放棄地の開墾をしながら菜の花を植える活動を通じて、景観の復活に着手したのがはじまりでした。

活動に感銘を受けた亜有子さんの父・近藤哲憲さんは、2010年にこの活動を一層盛り上げるために地域団体『長崎鼻B・Kネット』を設立し、2013年にNPO法人化。地権者の賛同も増え続け、現在では10万ヘクタールにもなる土地を農業部隊6名で管理しています。

春は菜の花が2200万本、夏はひまわりが150万本咲き誇る“花の岬”として、県内外から多くの観光客が訪れる人気スポットになりました。
敷地内にキャンプ場を備えていることもあり、「五感で楽しむリゾート」がテーマ。人と自然にやさしいことを大切にしたいという思いから、花は農薬を使わずに、愛情を込めて育てられています

『油花』が会社を構えるのは、国東半島の最先端にある『長崎鼻』

『油花』が会社を構えるのは、国東半島の最先端にある『長崎鼻』

独自製法により開発された『鮎魚醤』

敷地内にキャンプ場を備えていることもあり、「五感で楽しむリゾート」がテーマ

春は菜の花が2200万本、夏はひまわりが150万本咲き誇る“花の岬”

春は菜の花が2200万本、夏はひまわりが150万本咲き誇る“花の岬”

昔ながらの製法『圧搾法』でつくる体にやさしいフラワーオイル

観光客にも周知されはじめ、その後の展開を模索する中で目を付けたのが“フラワーオイル”。古くからこの地域の農家には、菜の花の種から油をつくる文化があり、搾油は宮崎県の油製造事業者に依頼していたことを知りました。「花は見頃が過ぎれば終わり。せっかく遊びに来てくれた方に、地域を知ってもらうきっかけをと考えたそうです(佐々木さん)」。

当時、自分たちで油をつくる技術はなかったため、事業者からそのノウハウを習得し、2016年にフラワーオイル製造事業を担う『株式会社油花』を設立。自社搾油所を構え、本格的なフラワーオイルづくりに着手しました。

こだわったのは、上質なオイルがとれる昔ながらの『圧搾法』という製法でした。収穫した花の種を焙煎し、圧搾(精油)・湯洗い・濾過・貯蔵・重鎮という工程を経てつくる方法で、一度搾っただけの贅沢な“一番搾りオイル”のみを商品として販売しています。

また、菜の花の油かすは肥料として販売したところ虫除けに効果が高いと好評で、ひまわりの油かすはレストランで提供するお米の肥料として使うなど、自然の恵みを一切無駄にしないのもこだわりです。
菜の花やひまわりの花の色を思わせる黄金色も、一番搾りならではの贅沢な特長で、クセがなくどんな料理とも好相性。生食にも最適で、酸化に強く、脂肪酸のバランスも良いなど、からだにうれしい効果もたくさん。しかも無農薬で育てられた花が原料ということもあり、健康志向の方を中心に人気を集めています

新産業として軌道に乗りはじめ、雇用の創出にもつながっています。「豊後高田市は移住者が多い地域ですが、仕事がなければ定住につながりません。うちで働いているスタッフにも移住者や地元の若手が増えています。県外出身者や若手が地域を盛り上げる産業に携わるということに意義があると思うんです」と佐々木さん。自分の住む地域の景観を守り、地域の財産でさらにいいものをつくって発信することの大切さを後世へ。その思いは、着実につながれはじめています。

観光客にも周知されはじめ、その後の展開を模索する中で目を付けたのが“フラワーオイル”

観光客にも周知されはじめ、その後の展開を模索する中で目を付けたのが“フラワーオイル”

菜の花やひまわりの花の色を思わせる黄金色も、一番搾りならではの贅沢な特長で、クセがなくどんな料理とも好相性

菜の花やひまわりの花の色を思わせる黄金色も、一番搾りならではの贅沢な特長で、クセがなくどんな料理とも好相性

人と自然にやさしいことを大切にしたいという思いから、花は農薬を使わずに、愛情を込めて育てられています

人と自然にやさしいことを大切にしたいという思いから、花は農薬を使わずに、愛情を込めて育てられています

女性目線で、地元を盛り上げる商品を

自社商品は同社が運営する『Shop OLIO』で販売しているほか、空港や百貨店など販売店の数も増えています。主力の菜の花油とひまわり油をベースとしたドレッシングや香味油などの食用を中心に、ローションなどの化粧品までラインナップも多数

中でも、近年人気を集めている『男のねぎ油』には、菜の花オイルに地元豊後高田産の白ネギを加えて、唐辛子で辛みをプラスした一品です。 どの商品も、“そのまま飲める”、“料理にかけるだけ”、“炒め油に”など、『毎日の食卓に取り入れられる手軽さ』も、多くの消費者に選ばれている理由だといえそうです。
また、今年からえごまの作付けをスタートし、自家栽培のえごまを使った『えごまオイル』が完成予定。素材から豊後高田市産をPRできる商品がまたひとつ誕生します。

1次産業と6次産業、両方に携わっているのが私たちの強み。それぞれの業界が高め合える商品によって、地元を盛り上げていきたいですね」と、佐々木さんは、豊後高田市を県外・海外へ周知するきっかけになる商品づくりに積極的です。地元農家のみならず、県外の農家や異業種とのコラボレーションなど、地元を盛り上げるべくまだまだ挑戦は続きます。

主力の菜の花油とひまわり油をベースとしたドレッシングや香味油などの食用を中心に、ローションなどの化粧品までラインナップも多数

主力の菜の花油とひまわり油をベースとしたドレッシングや香味油などの食用を中心に、ローションなどの化粧品までラインナップも多数

自家栽培のえごまを使った『えごまオイル』が完成予定

自家栽培のえごまを使った『えごまオイル』が完成予定

株式会社 油花様

株式会社 油花(YU-KA)

PROFILE

設立年月
2016年6月
代表取締役
近藤 哲憲
事業内容
ひまわり・菜の花等の生産、食用油脂等製造・加工・販売、長崎鼻リゾートキャンプ運営、カフェレストラン運営

CONTACT

住所
大分県豊後高田市見目4060
TEL
0978-54-200
FAX
0978-54-2233
メール
yuuka.oilcompany@gmail.com
HP
https://olio.thebase.in/

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