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株式会社成美-Lady Made Ready Made 株式会社成美-Lady Made Ready Made

地域の資源である食材を魅力ある商品に株式会社 成美 [ 大分県豊後大野市 ]

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  • その他食品関連事業

大分の食材を活かしたスープやカレー、地元のジビエを使った煮込み料理などのレトルト商品を手がける『成美』。その発想力や企画力、味の確かさが認められ、日本の各地からOEMやPB商品の依頼も絶えません。

代表取締役 岩切 知美さん

代表取締役 岩切 知美さん

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始まりはおばあちゃんから教わった郷土料理、鶏汁

旅行の手土産や贈答品にも最適な、大分の食材を活かした特色あるスープやカレー、地元のジビエを使った煮込み料理などのレトルト商品を手がける、『成美』。その発想力や企画力、味の確かさが認められ、日本の各地からOEMやPB商品の依頼も絶えません。「この食材で新たなスープをつくりたい」、「自慢の牛肉でおいしい炊き込みご飯の素を作れないか」など、さまざまな要望が届いています。

そんな『成美』の始まりとなったのは、一杯の鶏汁。岩切知美代表が生まれ育った場所であり、『成美』のある大分県豊後大野市(旧緒方町)の郷土料理です。岩切代表にとっても、おばあちゃんが作ってくれていた思い出の味であり、おばあちゃんと一緒に台所に立ち、教えてもらっていた伝承の味。岩切社長の子どもたちも大好きな料理で、お客様を招いた際にも人気の一品でした。

「おばあちゃんから教わった郷土料理、鶏汁をもっと多くの人に発信していきたい」。『成美』は、そんな思いからスタートしました。そして、商品づくりの過程で大分県内のさまざまな生産者との出会いがあり、素材そのものでは商品にならない、規格外の農産物や海産物の存在を知ることになります。「出荷する商品の規格がすごく厳しくなってきているので、規格外のものは畑にそのまま残っているんです」。そこで聞いた、農家の方々の言葉も心に刺さりました。

地元のジビエを使った煮込み料理

地元のジビエを使った煮込み料理

大分の食材を活かした特色あるカレー

大分の食材を活かした特色あるカレー

基幹ブランド「SOUP Kitchen Oita」のシリーズが誕生

「みなさん、『農業は儲からないから、もう農業はやめたい』とか、『自分の息子とか孫に継がせたいなんて思わない』っておっしゃるんです。それどころか、『いい大学に行って県外のいいところに就職しないと。そのためには今一生懸命勉強しないと、じいちゃんみたいに農業せんといけんなるよ』。そんな風に、子どもや孫に言って聞かせてるって言うんですよ。それってすごく寂しいことですよね」。

岩切代表自身も、実家に帰るたびにまちが寂れていくのを実感していました。しかし、生産者は絶対になくならないという強い思いがありました。「この素晴らしい職業で、お金も稼げるような仕組みが少しでもできたらいいなと思ったんです」。

畑にそのまま残されていたり、冷凍で大量に在庫を抱えていたりする規格外品を「きちんと買い取るようになれれば、生産者さんにとっても収益にもなり、規格外品もプラスの存在になれるんじゃないか」。

そうやって完成したのが、豊後大野で育った里芋とサツマイモのポタージュ、規格外の小粒干し椎茸と大分県のブランド鶏・冠地鶏のスープ、北部の国東半島の上に浮かぶ小さな島、姫島で養殖された車エビのビスク。鶏汁と合わせた4つの商品で、大分の自慢の食材たちをちょっと贅沢なスープに仕上げた、基幹ブランド「SOUP Kitchen Oita」のシリーズが誕生しました。

その後は、豊後牛など大分の有名食材を使ったカレーや、ジビエ肉の煮込み、地元の豊かな海産物を使ったアヒージョのシリーズなど、次々に人気商品を開発。同時にOEMやPB商品の依頼が増えるようになりました。

そして2020年、新たに加わったのが「NARUMI BABY Oita」。大分県でオーガニック(有機JAS認証)の野菜作りをしている『ohana本舗』の野菜を使った、ベビーフードです。野菜本来の味わいを引き出し、味付けはしていません。野菜の形を残したままで販売しているので、潰すだけでそのまま離乳食になります。「子育てを頑張っているお母さんたちをどれだけサポートできるのかということは、年老いていく私たちの使命だと思っています。ずっと構想はあったんですが、やっと発売することができました」。

ただし、現在の販売は自社サイトのみ。『ohana本舗』のオーガニック野菜あってこその商品なので、卸売やOEMの受注も予定はありません。しかし今後は、飼い主も一緒に食べられるペットフード「NARUMI FMILY」の展開も構想中。素材は国産野菜、もちろん添加物も一切使わない商品開発をすすめています。

さらに、近隣で起こった2016年の熊本地震の際に、被災地へ自社の商品を携えて支援に行った経験から、非常食にも注目。缶詰商品の開発にも取り組んでいます。コロナ禍でさらに人気が加速しているアウトドアでも、缶詰の需要が増えていることから製品化を急いでいるとか。企画力にも注目があつまる『成美』ならではの缶詰に、各方面から期待が寄せられています。

基幹ブランド「SOUP Kitchen Oita」のシリーズ

基幹ブランド「SOUP Kitchen Oita」のシリーズ

発想力や企画力、味の確かさが認められ、日本の各地からOEMやPB商品の依頼も絶えません

発想力や企画力、味の確かさが認められ、日本の各地からOEMやPB商品の依頼も絶えません

2021年3月に新工場が完成予定

2021年3月に新工場が完成予定

素材と無添加にこだわったベビーフードやペットフード開発も

そんなさまざま新商品開発や、製造を支えることになるのが、2021年3月に完成予定の新工場。これまでは、小さな工場で1日に作る商品数も限られていましたが、1日の量産体制が整うことになります。しかし「品質は落とさず、素材へのこだわりもこれまでのままです」と、岩切代表。大規模製造会社のようなミキシング工法は使わず、人の手で作ること、そして食品添加物無添加にこだわっていくと言います。

また新工場の完成に合わせ、食材の一次加工を行える設備も整えるため、土がついたままの野菜やヘタの付いたトマトも、産地から直接受け入れられるようになります。「うちのトマトを使ってミートソースやカレーを作ってくれないか」そんな要望にも応えられるようになるそうです。

「ひとつずつ、家の鍋で作るようなやり方を」。社員は全員女性、主婦や母親の目線を大事にしながら、社員全員で試食を繰り返しながら行う『成美』の商品開発や製造は、大きくなった工場でも変わることはありません。そこにあるのは“手間”ではなく、“おいしいものを届けたい”、“生産者の力になりたい”、“子育て中のお母さんを助けたい”という、想い。創業当時から変わらない姿勢で続けられる新たな新商品作りに、期待せずにはいられません。

“おいしいものを届けたい”、“生産者の力になりたい”、“子育て中のお母さんを助けたい”という、想い

“おいしいものを届けたい”、“生産者の力になりたい”、“子育て中のお母さんを助けたい”という、想い

人の手で作ること、そして食品添加物無添加にこだわっていく

人の手で作ること、そして食品添加物無添加にこだわっていく

株式会社 成美

株式会社 成美

PROFILE

設立年月
2012年2月
代表取締役
岩切 知美

CONTACT

住所
大分県豊後大野市犬飼町柴北字市1099-2
TEL
097-579-7177
FAX
097-579-7178
メール
info@narumi-oita.com
HP
http://narumi-oita.com

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