愛犬といつまでも幸せに暮らすために株式会社ココナッツワールド [ 大分県大分市 ]
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手作りのレトルトごはん、完全無添加のおやつ、目にも鮮やかで栄養面にも配慮された美しいケーキなど、主に犬用のペットフードや、ペット用雑貨などを取り扱う、『RAL』。2021年1月末に誕生したばかりですが、愛犬の体のことを思う気持ちは誰にも負けないという自負があります。第一に考えるのは、ペットの健康のこと。大分県産食材を使い、安心・安全なペットフードを開発・販売しています。
代表取締役 右田 久美さん
実は、28年続くアパレルの会社です
『RAL(ラル)』を運営する『ココナッツワールド』は、アパレルや美容・健康をテーマとした商品を扱う会社。長らくアパレルに携わってきた右田久美社長が28年前、アパレル専門の会社として立ち上げました。九州各地にも店舗を広げていましが、社員の病気をきっかけに食にも強く関心を持つようになり、15年前には、県内でもいち早くマクロビオティックのカフェ『ぞうのはね』をオープン。その後も健康に対する意識は高く、正しい姿勢を保つためのインソールや、健康や美容のためのプラセンタなども取り扱うようになりました。
そして昨年、新たに誕生したのがペットフードやグッズを取り扱う『RAL』。長年アパレルに携わった経験から、犬の服を扱おうと準備を始めましたが、犬のことを調べるうち、たどり着いたのはやはり健康のことでした。
「例えば、愛犬が耳を掻いているのも、アレルギーを知らせるサインだったりするんです。今は、がんなどの病気を抱えている子も多いんですよ。だからこそ、健康のためには食事ってすごく大事じゃないかなって思ったんです」と、自身も愛犬家の右田社長。
ペットフードやグッズを取り扱う『RAL』
関係各所の反対を押し切って
しかし、長年犬と一緒に暮らしている愛犬家でも、実は犬の健康についてよく知らない人が多いのも事実。「だから、そういう人に、犬のことを伝えられるようなお店を作ろう!と思ったんですが、もう大変でした」。
いざペット業界に参入しようと相談を始めると、周囲は反対の嵐。「無理だ!って。『手を出さないほうがいいですよ』って言われました」。外部に応援する人は見つかりません。しかし、唯一背中を押してくれたのは自社の社員でした。
「社内には『やりたい』という声が多かったんです。やっぱり社員がときめかないと。いくら利益が出ても、社員がときめいてないとダメだと思うんです」。いばらの道だということは気づいていました。しかし、犬のための安心・安全で健康的な食に携わることに決めました。
周囲は反対の嵐の中、唯一背中を押してくれたのは自社の社員さん達
自分たちで手作りしよう!
「お店を立ち上げる前は、本当にいろんな場所に行って、犬のことについて聞きました」と振り返るのは、営業部部長の黒木弘美さん。そこで立ちふさがったのは、原材料の壁です。「ヒューマングレードとうたっているものは本当に多いのですが、私たちが素材の表記を理解できないと、提供するのは難しいと気づきました」。では、本当に安心して提供できるものは何か。悩んだ結果導き出したのは、「自分たちが作ろう!」という結論でした。
そこでまず相談に行ったのが、大分県国東市で、ジビエを使って犬用のジャーキーなどを製造・販売している『TAG-KNIGHT(タグナイト)』。実は以前から、アパレルのお店で『TAG-KNIGHT』の商品を取り扱っていました。まずは、委託でオリジナルのおやつを依頼。そして、自社で手作りするレトルトフードにも取り組みはじめました。
自社で手作りするレトルトフード
信頼できる動物看護師と、管理栄養士とともに
愛犬の健康を第一に考えた安心・安全なペットフードをゼロから考案するのは、困難の連続。そんな難題に共に取り組み、乗り越えきてくれたのが、『RAL』には欠かせない存在の、動物看護師・本村あいさんと、人と犬両方の管理栄養士である佐藤佳枝さん。佐藤さんは以前から管理栄養士だったのですが、右田社長からの誘いもあり、犬についても勉強。犬の管理栄養士の資格も取得しました。
管理栄養士としての経験は長くても、ペットは初心者。安全なペットフードとは? 動物看護師の本村さんと一緒に考え、試行錯誤の連続で作り上げたのが、丸呑みしても消化しやすいように食材を細かく刻んで作る、「鹿肉のアグー」と「鹿肉のハンバーグ」。
さらに、肉を食べられないワンちゃんのために「ぶり大根」も。どれも栄養価はしっかり考えながら油はほとんど使わずに作っているため、ダイエットが必要なワンちゃんにもおすすめです。「作る時にイメージしているのは、赤ちゃんの離乳食。ごっくん期やモグモグ期に食べるくらいの、食材の大きさや硬さがちょうどいいかなと思っています」と佐藤さん。
人と犬両方の管理栄養士である佐藤佳枝さん
愛犬の健康を第一に考えた安心・安全なペットフード
栄養豊富なレトルトごはんは、療養食にも
さらに「病気や高齢で本当にご飯を食べられなくなった時に、噛まずに食べられて、しかも栄養補給ができるものも必要」と作ったのが、「ほうれん草のポタージュ」。ほうれん草などの野菜と鶏肉を羊乳のホエーと一緒に煮込み、ミキサーにかけてトロトロに仕上げています。
管理栄養士と動物看護師の最強タッグで作られたレトルトペットフードは種類も増え、秋には記念日など特別な日用のケーキも完成しました。見た目もカラフルで美しいのですが、それぞれが野菜を使った天然の色。マグロ出汁で炊いていたり、鹿肉を使っていたり、栄養も満点です。しかも卵や小麦粉は一切使っていないため、アレルギーがある犬でも安心して食べられます。
使っているのは、大分県産の新鮮野菜。ブリなどの魚は『カスガ水産』から仕入れており、大分のおいしさが詰まっています。
特別な日用のケーキ
見た目もカラフルで美しいのですが、それぞれが野菜を使った天然の色
人間が食べてもおいしいおやつ
『TAG-KNIGHT』へ依頼し、鹿や鶏などを使った完全無添加おやつも販売。小型犬用にと『RAL』オリジナルで作っているものも多く、鶏肉を叩いて薄くした「リーフ」は、「ちぎって少しずつ与えてもいいし、料理の出汁としても使えます。人間が食べても香ばしさと美味しさを楽しめるんですよ」と、黒木さん。
魚を使ったおやつは、自社で製造しています。塩は全く使っていないのですが、乾燥させることで素材の風味が凝縮。特に『カスガ水産』のマグロを使ったチップスは「これが美味しいんですよ」と、右田社長自身もお気に入りです。
飼い主と愛犬の、幸せな日々が少しでも長く続くために。大分県の素材を使って手作りする、安心・安全なレトルトやおやつ、ちょっと豪華なケーキで、愛犬の健康を応援していきます。
鹿や鶏などを使った完全無添加おやつも販売
株式会社ココナッツワールド
PROFILE
- 設立年月
- 平成7年5月1日
- 代表取締役
- 右田 久美
- 事業内容
- 小売業・販売代行業・飲食業
CONTACT
- 住所
- 大分県大分市金池町2-1-3 レインボービル4F
- TEL
- 097-532-4352
- FAX
- 097-532-4498
- HP
- https://ral.base.shop/