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株式会社村ネットワーク- VEGETABLES MARRIAGE POWDER 株式会社村ネットワーク- VEGETABLES MARRIAGE POWDER

野菜そのものの美味しさを届けるため無添加にこだわる株式会社村ネットワーク [ 大分県豊後大野市 ]

  • カテゴリ
  • 農産物加工

農家直送の新鮮な野菜やフルーツを使った、無添加100%のパウダーを手掛ける『村ネットワーク』。味と栄養、素材の色まで損わない加工で注目され、約40種類のパウダー化に成功しています。近年はベビーフードやグルテンフリーの開発にも取り組み、販路を広げています。

常務取締役 應和春香さん

常務取締役 應和春香さん

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野菜やフルーツの味や栄養そのままにパウダー化

「自分にこだわりがあるんだっていうことに、この業界に入って気がついたんですよ。納得がいかないとまったく前に進まないので、『頑固やなぁ』と思ったり」。そう言って笑うのは、『村ネットワーク』の應和春香さん。実は臨床心理士で、入社する2年前までは、カウンセラーとして働いていました。

そんな應和さんがこだわるのは、新鮮でおいしい野菜やフルーツの味や栄養はそのままに、素材の色まで残してパウダー化すること。『村ネットワーク』は、5年ほど前から野菜の乾燥や粉末化に取り組み、風味はもちろん、栄養素や色も損わない加工で注目されています。

しかも、添加物は一切加えません。「添加物が入ると、その野菜の良さって全然伝えられないんです。無添加にこだわって、100%素材だけで加工しています」。

『村ネットワーク』は、5年ほど前から野菜の乾燥や粉末化に取り組み開始

『村ネットワーク』は、5年ほど前から野菜の乾燥や粉末化に取り組み開始

新鮮でおいしい野菜やフルーツの味や栄養はそのままに加工

新鮮でおいしい野菜やフルーツの味や栄養はそのままに加工

野菜の良さを伝えるために、こだわり抜く

野菜の良さを伝えるために、こだわり抜く

規格外品の新鮮でおいしい野菜を届けるため試行錯誤の日々

『村ネットワーク』を創業した社長は、應和さんの父親。当時から行なってきたのは、学校給食用のカット野菜の生産でした。会社のある豊後大野市は、大分県内でも有数の畑作地域。ジオパークにも指定されているほど豊かな大地で、多くの野菜が栽培されています。

しかし、生のままの野菜は重量があり、しかも腐りやすいことから販路が広がりにくく、規格外品となった野菜は出荷さえできません。「豊後大野のおいしい野菜を、県外や国外へも届けたい」という思いから、「乾燥や粉末にして、水分を飛ばして軽量化すれば、ターゲットが広がるのではないか」と、5年前に乾燥機と粉砕機を導入。しかも、粉砕機として取り入れたのは、水冷式の石臼でした。

「うちの父は、元料理人なんです。だから職人肌というか、工場的な発想じゃないんですよ」。栄養価も、おいしさも、色も、生野菜が一番いいのは当然。そのため、乾燥や粉末化する際に加える熱を最小限にしようと、水冷式の石臼を選んだのです。しかし、石臼を使うと野菜をすり潰すことになり、水分や糖分によって粘度が出てしまうことに。栄養価を残した細かいパウダーの実現は、とても難航したそうです。

「繊維を絶って切ったほうがいいのか、沿って切ったほうがいいのか、野菜によってまったく違うんです。とにかく、すべてが手探りでした」。粉末化に適した乾燥温度帯も、野菜ごとに違います。社長と應和さんのご主人がつきっきりで研究し、時には工場に泊まり込んで検証を重ね、2年。初めてパウダー化に成功したのは、なんとトマトでした「『ちょっと食べてみて! めっちゃおいしいのができたよ!』って、うちの旦那は、すごくテンションが上がっていました(笑)」。

その後、ほうれん草、サツマイモ、ゴボウ、人参、ピーマンなどの商品化にも成功。素材となる野菜は、もちろん豊後大野市産。ゴボウなど生産量が少ないものは、県内産の野菜を使っています。

さらに、加熱してα化したお米の粉末化にも成功し、水やお湯で溶いたらそのままおかゆになる、『炊いたお米のパウダー』も完成。離乳食にぴったりのため、ベビーフードとして販売をはじめました。九州産米粉100%で作る『お米のパン粉』もあり、どの商品も全てグルテンフリーのため、欧米へも販路を広げています。

「豊後大野のおいしい野菜を、県外や国外へも届けたい」という思いから、乾燥機と粉砕機を導入

「豊後大野のおいしい野菜を、県外や国外へも届けたい」という思いから、乾燥機と粉砕機を導入

野菜によって、繊維の切り方を変えている

野菜によって、繊維の切り方を変えている

ほうれん草、サツマイモ、ゴボウ、人参、ピーマンなどの商品化にも成功

ほうれん草、サツマイモ、ゴボウ、人参、ピーマンなどの商品化にも成功

野菜、フルーツをあわせて約40種類のパウダー化に成功

さらに、「フルーツのパウダーはできないか」という要望も多かったことから、フルーツの研究にも着手。現在では、野菜、フルーツをあわせて約40種類のパウダー化に成功しています。しかし、あくまでこだわっているのは、おいしさ、栄養、色まで素材そのままのパウダー。

「粉末にする前の乾燥も、できるだけ低温で行なっています。私たちはいいものを作りたいので、もちろん殺菌は行いますが、高温にして乾燥の時間を短くはしません。いい味や色を引き出すためには、何度で何時間くらい乾燥するのが一番いいのかを、追求しています」。色まで美しく残ったパウダーは、お菓子屋さんからの受注も多いそう。何100gという小ロットから受注できるのも、使いやすいポイント。キメもとても細かいのでお菓子づくりにも向いていて、地元の洋菓子店では、『村ネットワーク』の野菜パウダーをホワイトチョコレートに混ぜた、色も美しい「ベジタルト」を商品化しています。

「豊後大野市の野菜がおいしいというのはもちろんですが、農家さんの想いも届けたい。年配の農家さんが多い中、一生懸命育てたのに規格外だからって捨てられるのは、どうなのかなって。用途を広げていろんな人に届けることが『村ネットワーク』の仕事なんじゃない? と思うんです」と、應和さん。「パウダー化した豊後大野の野菜を、東京の人も食べてるよ、北海道まで届いてるよ。外国の人も料理に使っているよ! そうなれば、農家さんにも誇りが生まれるんじゃないかな、って」。

この想いは地元にとどまらず、今や日本全国にまで広がっています。規格外野菜の使い方に困っていたり、自慢の野菜で新たな商品企画や販路を探していたり。農家さんの「困った」に、おいしさにこだわる粘り強い研究で応えています。「私はカウンセラーなので、どうしても困りを聞いてしまうんですよね。だから商売にはあまり向いていないんです。つい無理難題を受けちゃって、工場の人たちに怒られることもあるんですよ(笑)」と、應和さん。

そんな中でも、重要視するのは鮮度。「生でも冷凍でもいいんですが、旬の時期にちゃんと冷凍したものじゃないと、いいものはできません」。おいしいパウダーは、おいしい素材から。その根幹が揺らぐことはありません。産地と消費者を繋げられるよう「もっとおいしいものを!」と、日々研究に取り組んでいます。

こだわっているのは、おいしさ、栄養、色まで素材そのままのパウダー

こだわっているのは、おいしさ、栄養、色まで素材そのままのパウダー

いい味や色を引き出すためには、何度で何時間くらい乾燥するのが一番いいのかを、追求

いい味や色を引き出すためには、何度で何時間くらい乾燥するのが一番いいのかを、追求

株式会社村ネットワーク

株式会社村ネットワーク

PROFILE

設立年月
2014年7月
代表取締役
小原 秀樹
事業内容
野菜カット・野菜ペースト、カットフルーツなどの製造加工販売

CONTACT

住所
大分県豊後大野市大野町田中 43-12
TEL
0974-24-5556
FAX
0974-24-5556
メール
mura-net@oct-net.ne.jp
HP
http://muranetwork.com/

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