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株式会社アイメックス

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経営の“困った”を解決!?
一風変わったオセアニアワインの販売会社株式会社アイメックス [ 大分県大分市 ]

  • カテゴリ
  • 茶•コーヒー•酒類飲料
  • その他食品関連事業

2006年に草薙さんご夫妻が東京で立ち上げた、全国的にも珍しいオセアニアワインを専門に販売する『imex(アイメックス)』。現在は大分を拠点に業務販売のほか、ワインのセレクトショップ「ロジェール」、ECサイト「みんなのワイン屋」を運営している。 また、ワイン事業にとどまらず、東京時代の濃い人脈を活かした食の衛生・健康関連製品の販売を行うなど、多角的に事業を展開。経営者の“困った”にさまざまな角度から寄り添う“課題解決の請負人”として大きな信頼を集めている。

専務取締役 草薙 豊さん

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ゲーム会社をやめ、飛び込んだワインの世界

全国でも珍しい、オーストラリアやニュージーランドなどオセアニア地域のワインを専門に扱う『imex(アイメックス)』。2006年、東京の大手ゲーム会社に勤めていた草薙さんご夫妻が脱サラして立ち上げた会社です。現在はオセアニアワインの業務販売、ワインのセレクトショップ「ロジェール」の運営、ECサイトの展開をメインに、衛生・健康関連製品(後述)の販売など幅広い事業を手がけています。

「脱サラしたのは42歳の頃。何か商売をしたいなと思って、1年くらい悩んだんですが、ちょうど規制緩和で酒販免許がとりやすくなったのもあって、お酒の貿易をしようと決めました。尖っていたので“どうせやるなら難しいことに挑戦したい”って思ったんです。で、いきなりオーストラリアのワイナリーに英文でメールして…。今考えると無謀としか言いようがありません。同じことをしようとする人がいたら全力で止めます()」。

オセアニアワインに絞った理由は、輸入のしやすさと、他社との差別化。フランスやイタリアなど王道の産地だけを扱っていては埋もれてしまうと考え、あえてニッチなところに切り込みました。もちろん、味わいや扱いやすさなど、ワインそのものにも魅力を感じたことは言うまでもありません。

九州唯一、全国でも珍しいオセアニアワイン専門店。常時400種類ほど扱っています。

世界的に注目される「オセアニアワイン」の魅力

オセアニアワインは、果実味たっぷりでクリーンな飲み口が魅力。普段ワインを飲まない人や、渋みが苦手な人でもスッと飲めるやさしい味わいです。さらに、種類の豊富さや味の安定感、手頃な価格帯など、飲む人にもお店にも嬉しいポイントが詰まっています。

「オーストラリアは移民の国。ブドウの品種だけでも100種類以上あり、さまざまな国をルーツに持つ多種多様なワインが楽しめます。ワインに関する法律も柔軟で、例えばフランスのように“このワインはこの地方のこの畑のものしか使ってはならない”というような決まりはありません。その年のいい出来の畑のブドウを上手にブレンドして作ります。だから味の当たり外れが少ない。醸造技術も世界トップクラスです」。
そう熱く語る草薙さん。最初は「輸入のしやすさ」と「他社との差別化」のために選んだオセアニアワインですが、今では心から惚れ込んでいる様子が伝わってきます。

ちなみに、オセアニアワインはほとんどがコルクではなくスクリューキャップ。開けやすく、品質も安定しやすいことから、お店には“扱いやすさ”の面でも好まれているそうです。

心から楽しそうにオセアニアワインについて話す草薙さん。ワインの特徴はもちろん、ブドウの品種や生産者のことなど話は尽きません。

がむしゃらに開拓した営業先・人脈がかけがえのない「財産」に

脱サラ後、がむしゃらに動き回った末にワインの輸入ルートを確保した草薙さん。倉庫には輸入したワインが山積みとなり、「さて、売るか」となったのですが…。当時はツテも何もありません。グルメサイトで店の目星をつけては、ワインをかついで地下鉄に乗り、ひたすら“足”で営業を続ける日々が始まりました。
「夫婦揃って会社を辞めたので翌月から収入はゼロ。これはやばいぞって()。でも、一軒一軒回って開拓したお店や、そこで築いた人脈は私たちにとってかけがえのない財産になりました。今も東京の顧客とは取引を続けています。後ほどお話ししますが、ワイン以外の仕事にもこの人脈が大いに役立っています」。

地道な営業を続けて2年ほど経った頃、商売の根幹である“輸入”にも思わぬ変化が訪れます。輸入先のワイナリーが北陸コカ・コーラグループのGRN株式会社の傘下に入り、直接の取引ができなくなってしまったのです。
しかし、そこで終わることはありませんでした。なんとGRNから「ワインについてすごく勉強していますね。一緒にやりませんか」と声がかかり、現在は扱うワインの約6割がGRNからの仕入れとなっています。

電子メールで開拓したオーストラリアのワイナリー、そこからつながったGRNとのご縁、東京で地道に信頼関係を築いたお店や人脈…。ゼロから積み重ねたすべてが、草薙さんの“今”を支えています。

GRNのパンフレット。種類豊富なオセアニアワインが掲載されています。

東日本大震災をきっかけに、東京から大分へ

2011年、東京で地道にワインの販売を行っていた草薙さんに大きな転機が訪れました。今なお、多くの人の記憶に残る東日本大震災です。
近くに住んでいたご両親に「地方に行きたい」と言われたこともあり、奥様の実家である大分への移住を考え始めます。
「私自身、大きな揺れを感じて不安になりました。でも私も両親も東京生まれ、東京育ち。帰る場所なんてありません。そんなとき、大分に住む妻の両親が、快く“おいで”と言ってくれて。あと、実は移住をビジネスチャンスの一つとして捉えていました。東京は同業者が多く先が見えない。だから心機一転、もう一度創業するような気持ちでした」。

翌年には大分に移住。ワイン事業を再開したものの最初は戸惑うことばかりだったといいます。特に東京のような、飛び込み営業は全く通用せず「うちは焼酎メインやけん」「ワインは出らんけん」と断られる日々。
しかし、知り合いが増えるとともに、地方都市ならではの“紹介の強さ”や“人と人のつながりの濃さ”を実感するように。また、安心院や久住にワイナリーがあり、大分にもワイン好きな人がたくさんいることも分かってきました。

「決して需要がないわけではない」。そんな確信を胸に、東京に残した顧客との取引を続けながら、大分という土地ならではの経営スタイルを模索するようになります。

コロナ禍を乗り切るために、リアル店舗+ECで新たな販路を開拓

大分での商売がようやく落ち着いてきた頃、さらなる試練が訪れます。2019年から始まった新型コロナウイルスの流行です。緊急事態宣言が出ると世間には「お酒は仕入れるな、売るな、提供するな」のムードが浸透。飲食店の出入り業者には何の補償もなく、ワインの業務販売は大きな打撃を受けました。そこで草薙さんは、個人向けの販売に舵を切ります。
「ちょうど義父母が以前営んでいた床屋が空き店舗になっていたんです。業務用の流通は落ちても、宅飲みが増えた分、ワイン市場は伸びている。実際、カタログから徐々に個人注文も増えていたので、気軽に立ち寄れるワインショップを作ろうと考えました」。

2023年に「オセアニア地域産ワインの販路開拓」をテーマに大分県の経営革新の承認を取得し、ワインのセレクトショップ「ロジェール」をオープン。店内には、GRNが現地から直輸入したものに加え、目利きのインポーターから仕入れたこだわりのワインがずらり。生産者の顔や生産背景がわかるようにポップや紹介文も工夫し、「どれにしようか」と楽しみながらワインを選べる空間になっています。
郊外ゆえのゆったりした雰囲気、草薙さんの気さくな人柄と的確な説明、そして何よりオセアニアワインの美味しさに惹かれ、お客様は順調に増えていきました。

さらに、「一人で営業しているので手売りではいずれ限界が来る」とECサイトにも注力。元々業務販売の片手間で運営していたECサイト「みんなのワイン屋」を見直し、すでにAmazonでの売り上げは社全体の15%に到達。ゆくゆくは60%まで伸ばしたいと意気込んでいます。
リアル店舗とECという二つのチャネルを組み合わせることで、ビジネスの新たな可能性が広がりつつあります。

ロジェールの店内。おしゃれなのに気取らず、誰もがふっと力を抜ける癒しの空間。当初は30〜40代の女性を想定していたものの、蓋を開けてみれば草薙さんと同世代の男性客も多く、幅広い層に親しまれています。

ロジェールの外観。以前は床屋だった店舗を改装し、温かみのあるショップへと生まれ変わりました。

人脈を活かし、多くの経営者の「困った」を解決

実は、草薙さんにはもう一つの顔があります。それは、経営者の「困った」を解決する“課題解決の請負人”であるということ。衛生・健康部門を立ち上げ、特に衛生面に関するさまざまなサポートを行っています。
「私はよく変わっていると言われます。営業に行ってもワインの話そっちのけで、経営に関する悩み相談になってしまうことがしばしば。で、帰りに“ワインの話してなかった!”と慌てたり ()。経営者の悩みは本当に幅広いのですが、これまで築いてきた人脈を活かせば解決に導けることも少なくありません」。

その一つが東京のワイン問屋から紹介された業務用の油処理洗剤「スーパーマイティーシリーズ/ドレイン浄(株式会社オリエントナノ)」。驚きの油脂微細化分散作用を持つ洗剤で、肉、魚など油分の多い食材を扱う店舗には効果てき面。日々の食器洗いや流しの掃除、定期的な配管洗浄の手間やコストを大きく減らすことができます。実際、使用している飲食店や食品工場からは「一度使うと手放せない」という喜びの声が後を断ちません。
他にも、除菌や消臭に大きな効果を発揮する弱酸性次亜塩素酸水「ステリパワー(イーエス・テクノロジー株式会社)」経営者の健康増進に寄与する「ドクター水素ボトル+」、東京の人脈からつながった驚きの「電気代削減方法」など、商品から情報・ノウハウまで、あらゆる角度から経営者の課題解決に尽力しています。

草薙さんは「江戸っ子だからお節介なんですよ。いいモノや情報があれば教えたくなる。押し付けるつもりはないから、しっしって言われたらそこでやめるけど」と笑いますが、信頼関係が構築されているからこそ、お節介ではなく、行き届いたサポートとして多くの人から頼りにされています。

 

油を強力に分解する業務用洗剤「スーパーマイティーシリーズ」。瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸内法)により、排水規制が適用される大分のお店や工場にとっては救世主とも呼べる存在です。
※アイメックスは大分で唯一の正規代理店。

弱酸性次亜塩素酸水「ステリパワー」。除菌、消臭に優れ、病院や介護の現場で多く活用されています。
※アイメックスは大分で唯一の正規代理店。

東京と大分をつなぐ食のかけはしに

草薙さんの仕事は、ワイン事業、衛生・健康事業にとどまりません。お母様がスーパーの食品仕入れのバイヤーをしていた関係で、幼い頃から「食」に深い関心を持ち、山海の幸の宝庫である大分に移住してからは食に関する活動も行っています。
「大分に住み始めてまず驚いたのが食の豊かさ。海の幸も山の幸もなんでこんなに美味しいんだって、衝撃を受けました。そして、それを広めたいと思い、大分県産品を販売するサイトを立ち上げたんです。ちょうど私のことを気にかけてくれていた企画会社の人が生産者をたくさん紹介してくれて…。ありがたかったですね。おおいた食品産業企業会に参加したのもその流れです」。

6次産業化が進み、取引先の多くが自社で販売を始めたことで“自分の役目は終わった”とサイトは閉じたものの、そのつながりは今も生きています。
東京でワインを介して知り合った大手スーパーやチェーン店などから、「大分の特色ある食材や加工品」を求められた場合は、サイト運営時代のネットワークを活かし、素材探しから請け負うことも多いといいます。

ワイン、衛生製品、大分の食、ハラールなどあらゆる角度から企業や消費者をバックアップ。忙しい日々を過ごしています。

さらに、草薙さんは、なんと日本におけるハラールの第一人者「株式会社 二宮」の九州駐在員という役割も担っています。
ハラールに関わるようになったのは、別府のAPUの学生さんが食に困っているという話を聞いたのがきっかけです。学生さんはもちろん、入学式や卒業式の節目でご家族が来日しても食べるものがない。そんなの悲しいですよね。だから、二宮さんにメールで直談判したんです。そしたらお会いすることができ、とんとん拍子に話が進みました」。

一体何足の草鞋を履いているのか…と驚くばかりですが、草薙さんにとってはこれが平常運転。困っている人がいれば寄り添い、商売そっちのけで解決法を求めて奔走する。だからこそ、周囲には自然と人が集まり、いつの間にか“課題解決の請負人”という頼れる存在になったのです。

自然と広がっていったワイン+αの「α」部分は、夏場などワインの売り上げが落ち込む時期の収益を支え、結果として事業の安定にもつながっています。人助けとビジネスの両方を支える、もう一つの大切な柱といっても過言ではありません。

今後の目標は、経営革新として取り組んでいる「お店やECサイトを通じたオセアニアワインの販路拡大」をさらに進め、その中でワインの美味しさを一人でも多くの人に広めることです。
「ワインを知ると生活に彩りが生まれます。ワイン片手にチーズを齧るだけでも豊かな気分になれますから()。ワインを通じて友達も増える。今後は地域の企業やお店と協力してワインを知ってもらえる場を作れたら嬉しいですね」。

何事にも前向きで、思い立ったら即行動の江戸っ子・草薙さん。ワインのことはもちろん、経営に悩んだ時に相談すれば、思いもよらない解決策が見つかるかもしれません。

株式会社アイメックス

PROFILE

設立年月
2006年6月
代表取締役
草薙 麻美
事業内容
酒類・食品原料・衛生管理品などの販売 、オセアニア産ワイン専門店の運営

CONTACT

住所
大分市中津留2-1-1 植木ビル2階
TEL
097-576-8556
FAX
097-576-8557
HP
https://imex-net.info

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