閉じる
メルマガだけのお得な情報満載!大分の食にまつわる旬な情報をいち早くお届けします。たすきのメルマガ。無料会員登録はこちら。

大分ブランドクリエイト株式会社

個別相談依頼は
こちら

食に情報をのせて―
大分と東京をつなぐ「坐来大分」の挑戦大分ブランドクリエイト株式会社 [ 大分県大分市 ]

  • カテゴリ
  • その他食品関連事業

『大分ブランドクリエイト株式会社』は、大分県フラッグショップ「坐来大分」(大分県公式アンテナショップ)の店舗運営を担う会社。設立以来約20年にわたり、大分県と二人三脚で店づくりに注力するほか、関連イベントの企画・運営などを通して、「おおいたブランドの確立」「大分の素材を生かした魅力ある商品開発」「農林水産物及び加工品の販路拡大」「挑戦する人材の育成」に貢献してきた。スタッフを大分の"語り部”と位置付けるなど独自の取り組みも、その価値を高める大きな要素となっている。

管理部長 広瀬 一博さん

この記事をシェアする

大成功を収めた大分県の公式フラッグショップ

『坐来大分』―太平記に書かれた一節を由来とするその名には「いながらにして」という意味があり、「東京にいながらにして大分の自然と恵みを味わい、そこへ想いを馳せる場所となるように」という思いが込められています。

そんな坐来大分が産声を上げたのは平成18年。大分県と九州旅客鉄道()が立ち上げ、その運営のために大分ブランドクリエイト株式会社が設立されました。
「大分は食材の宝庫ですが、全国的に有名なものは意外と少ないんです。だから、商品を販売するだけのアンテナショップでは弱い。大分の武器である“食”を提供するレストランを核とした情報発信拠点を創設し、大分ブランドの確立、県産品の販路拡大、観光客誘致につなげていきたいと考えました」と話すのは大分ブランドクリエイト株式会社の広瀬さん。管理部長として大分から坐来大分の運営を支えています。

大分市に本社を置く大分ブランドクリエイト株式会社の広瀬さん。大分と東京をつなぐ役割を担っています。

坐来大分の大きな特徴は、大分県と店舗運営を担う大分ブランドクリエイト株式会社が二人三脚で“店づくり”を行っていること。通常アンテナショップでは、県が運営を委託した後は、委託事業者に任せきりになる例もあります。その結果、委託業者の変更などに伴い、運営方針がぶれてしまうケースも…。それに対し、坐来大分は県と運営会社が密に連携し続けることで、設立時の想い・信念・コンセプトはそのままに、時代に合わせた進化を遂げてきました。

最初の数年は苦労も多かったといいますが、第10期からは5期連続で黒字を計上。コロナ禍で一時落ち込んだものの、収束後は再び従来以上の売り上げを記録するなど、長年にわたり、東京の一等地(設立時は銀座、現在は有楽町へ移転)で安定した成果を上げています。
なぜここまで成功を収めることができたのか。その理由を紐解くと、偶然ではなく“必然”の結果であることが見えてきます。

食・空間・接客。全てにワンランク上のこだわりを

核となるレストランは、大分の魅力が随所に散りばめられた空間です。
県産素材を用いたインテリアや調度品、伝統工芸の器(小鹿田焼、臼杵焼)、大分が誇る四季折々の食材を生かしたメニューや県内各地に伝わる郷土料理・地酒。それら一つ一つに東京の一等地にふさわしい洗練された雰囲気と、どこかあたたかな“大分らしさ”が息づいています。
さらに際立つのがおもてなしの心。「訪れるたびに新鮮な気持ちで楽しんでほしい」と同じコースであっても内容をこまめに見直しているほか、要望がなくとも「この方は◯◯が苦手だから」「前回◯◯をお出ししたから、今回は別の料理で」といった細やかな配慮を欠かしません。味わい・雰囲気に加え、こうした一人ひとりに寄り添う姿勢が、高いリピート率につながっています。

その丁寧な対応の土台を支えているのは大分県との密な連携です。
「うちは県と直接やりとりできるのが強み。食材の大半を大分から仕入れていますが、東京にいながら肉も魚も通常より早く仕入れることができますし、新しい生産者さんや食材の情報も入手しやすい。結果、鮮度の高い食材や大分の新しい魅力を手頃な価格でいち早く提供できるようになっています」。個人のお客様は気軽なランチや誕生日・記念日など特別な日に、また、全体の8割を占める法人のお客様は宴会・接待など大切な会食の席にと、幅広いシーンで利用されています。

ディナーコースの一例。食材や調理法はもちろん、湧水で有名な竹田市の水、窯で炊いた玖珠米など細部までこだわり抜いています。

月替わりのアラカルトメニューで楽しめる郷土料理は、りゅうきゅうやとり天などの定番メニューはもちろん、日田のもみじ(鶏の足)・たらおさ、宇佐のどじょうなど地元でもなかなか出合えない一品が登場することも。

竹田市在住の竹藝家・中臣一氏による繊細な照明のシェードが特徴的な個室。壁には玖珠町在住のアーティスト・国本泰英氏のアクリル画が飾られています。ほかの個室でも大分らしい意匠が楽しめます。

“語り部”が紡ぐ、「大分・食のストーリー」が付加価値となる

食・空間・接客すべてにおいてアンテナショップの枠を超えたクオリティで多くのお客様に愛されている坐来大分ですが、その人気を支える最大の理由は、“食”にとどまらない価値を提供している点にあります。

スタッフは全員が大分の魅力を伝える“語り部”。毎年研修で大分の生産者の元へ足を運び、その言葉や想いに触れながら、生産背景や大分の風土・歴史・文化について理解を深めていきます。
そして、料理提供の際に一皿に込められたストーリーを伝えることで、お客様の食の時間はいっそう豊かになり、味わいとともに、大分の魅力が自然と心に刻まれるのです。
「正社員はもちろん、アルバイト・パートも希望者は研修に参加します。県外出身のスタッフも多いのですが、大分県人以上に大分に詳しい人、大分愛を持っている人ばかり。知識のレベルは非常に高く、大分の方に驚かれることも少なくありません。“語り部”の話を聞いて『大分に行ってみよう』というお客様も増えています」。
開業して20年。レストラン形式のアンテナショップとしての成功事例は全国に広まり、今では他県からの問い合わせや相談を受けることもあるといいます。

坐来大分のスタッフは実際に大分に足を運び、生産者の想いや現地ならではの熱を肌で感じ“語り部”として成長します。

ギャラリー、イベントなど、大分県の魅力を多方面からアピール

坐来大分でもう一つ大分のPRに貢献しているのが “大分のものづくりの情報発信の場”であるギャラリーです。
日田杉の棚の上には豊後⽔道の⼀夜⼲しや乾しいたけ、かぼす、ゆずこしょう、竹細工、⼩⿅⽥焼など、食品から工芸品まで生産者の想いが詰まった商品がずらり。もちろん、ざびえるなど大分を代表する銘菓も揃っており、多彩な大分と出会うことができます。
「扱う商品は生産背景や作り手の想いなど、さまざまな要素を大切にして選んでいます。そして、できるだけ生産現場に足を運び、自分たちの目で確かめるようにしています。小鹿田焼など、坐来大分のオリジナルとして制作してもらっているものも多いんですよ。大分の人が訪れても十分に楽しめると思います」。

置かれているのは知名度があるものだけではありません。ギャラリーには2ヶ月間限定で販売するチャレンジ棚が設けられており、振興局単位で販路拡大を目指す事業者が応募。人気が出れば定番商品になることも。そうした評価を生産者にフィードバックすることで、生産者のモチベーション向上にもつながっています。

日田杉の家具の上に並ぶ多彩な県産品。竹をくり抜いた照明のやわらかな光が、大分らしいぬくもりを演出しています。

また、大分県と協力しながら大分の魅力を伝えるためのイベントも積極的に開催しています。
特に、ワークショップは大盛況。希少な七島藺、ゆずこしょう、日田下駄、日本酒、大分のオリジナルいちご・ベリーツ、竹細工など魅力的なテーマに加え、坐来大分の料理も楽しめるとあって、毎回、定員はすぐに埋まってしまうといいます。
ほかにも出張坐来として企業へ出向いて社員向けに県産品を販売したり、首都圏の飲食店経営者や食品関連バイヤーへのPRを目的とした「県産加工食品のアレンジレシピ提案会(おおいた食品産業企業会と連携して実施)」でレシピを監修したり…。行政・企業・バイヤーを結ぶハブとして、大分の魅力を多角的に発信しています。

国東半島は畳表の材料となる七島藺が日本で唯一栽培されている地域。その七島藺を使ったワークショップも開催しています。

さらに、2019年には大分で開催されたラグビーワールドカップの際に出展するなど、大分県内においても坐来大分の知名度向上につながる活動を行っています。
「大分の人に向けてPRしても意味がないのでは、という声もあります。ですが、大分にも東京出身者、関係者はたくさんいます。実際、「東京に住む祖母にお祝いをしたい」「結婚相手が東京の人なので、顔合わせに使いたい」といったお問い合わせをいただいています」。
大分の有名な料理人、料理団体と協力関係を築くなど、大分と東京の双方から坐来大分を広める“食のネットワーク”が構築されつつあります。

大分で活躍する料理人、挑戦する人材を育成

坐来大分の役割はまだまだあります。その中で現在急務とされているのが次代を担う人材の育成です。「語り部研修や坐来で働く中で大分の魅力に触れ、将来的に“大分に戻りたい”“大分で働きたい”と感じる人が増えればと思っています。学生アルバイトは大分県出身者が多く、実際に卒業後、大分で就職する方や、自身の店を持ったケースもあります。大分の料理人が修業の場として坐来を選ぶケースも少しずつ増えています」。大分県出身者はもちろん、県外出身のスタッフも坐来大分で働くことで大分の味と想いを受け継ぎ、新たなステージへと進んでいます。和食の料理人が減り、現場の人手不足が深刻化する現在、この取り組みは大きな意義があるものといえます。

坐来大分で経験を積むことで、スタッフ一人ひとりの可能性が広がっています。

核となるレストランを進化させ、次なるステージへ

さまざまな挑戦を行っている坐来大分ですが、やはり核となるレストランの発展は最重要事項。法人利用が中心となる個室はフル稼働が続いており、さらなる集客のために広々としたメインダイニングの活用法を模索しています。
「広々とした空間は会食だけでなく、パーティーやイベントにも最適です。そのPRと同時に、“語り部”の力でもっと大分の知られざるいいものを広めていきたいと考えています。例えばお酒。大分県は焼酎のイメージが強いですが、実は日本酒も美味しいし、ワイナリーやウイスキーの蒸留所もある。どれも質が高く、すでにそれ目当てのお客様が増え始めています。もちろん、お酒に合う料理の考案も必須です」。

また、法人利用が多いことから接待や会食の席で手土産を求められる機会が増え、4年ほど前から坐来大分オリジナルの菓子製造を始めました。
現在販売しているのは、大分の特産品であるかぼすを使った「かぼすサブレ」「かぼすケーキ」。いずれもスタッフが生産者や製造を担う菓子店と意見を交わしながら生み出した自信作です。
一方で、同じくオリジナル菓子として人気を博していた「金ごまフロランタン」は、金ごまの生産量減少により販売を見合わせることに。こうした経験を踏まえ、安定した生産体制と大分らしさの両方を満たす菓子素材の検討を進めているといいます。
坐来大分から“大分を代表する味”が生まれる日もそう遠くないのかもしれません。

10テーブル34席のメインダイニング。竹灯籠が連なるイメージの照明、壁面の日田杉を使ったパネルがぬくもりのある空間を演出しています。

銀座で15年、より利便性の高い有楽町へ移転して4。 約20年の歳月の中で、多くの人や地域、モノ・コトと向き合いながら、食を通じた大分の情報発信拠点として歩みを重ねてきた坐来大分。今後も大分の豊かな自然と人の想いをのせた一皿や商品を通して、おおいたブランドの価値を伝え続けていくに違いありません。

大分ブランドクリエイト株式会社

PROFILE

設立年月
2006年1月
代表取締役
安田 恒
事業内容
レストラン経営、大分県特産品販売、大分県特産品開発

CONTACT

住所
大分県大分市府内町2丁目2番1号 名店ビル308号
<坐来大分>東京都千代田区有楽町2-2-3ヒューリックスクエア東京3F
TEL
097-532-7015
FAX
097-532-7037
メール
info@oita-brand-create.com
HP
https://zarai.jp

この記事をシェアする