包装資材、その一歩先までプロデュース協和包材株式会社 [ 大分県大分市 ]
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昭和34年創業の包装資材の総合メーカー。商品に合わせた包装企画、デザイン、印刷加工、自動化設備(自動包装機など)の販売・修理・メンテナンスなどトータルでサポート。特に自社で製造しているプラスチックフィルムに関しては突出した知識と技術、実績を持つ。 また、包装資材の提案だけにとどまらず、産学官ネットワークを活用した補助金提案、課題解決などコンサルタント業務も行い、地域になくてはならない企業として成長を続けている。
代表取締役社長 河野洋介さん
地域に根ざし65年。包装の枠を超えた幅広いサポートで成長
包装資材の総合メーカー『協和包材』。昭和34年に印刷製袋加工メーカーとして開業し、以降、時代に合わせた進化・変化を続けながら業務の幅を広げてきました。
現在は“お客様の工場の入り口から出口まで”をモットーに、商品に合わせた包装企画、デザイン、印刷加工、自動化設備(自動包装機など)の販売・修理・メンテナンス、補助金申請など包装の枠を超えた幅広いサポートを行なっています。
65周年となる2024年には3代目となる河野洋介さんが社長に就任。需要が高まっている自動化設備の専用サイトの開設、持続可能な事業展開(SDGs行動宣言)、産学官ネットワークを活用した課題解決サービスの提供…と新たなステージへ向け、体制を整えています。
食品関連業を中心に、工業、農業などあらゆる業界に対応。
65周年のスローガンは「NEXT STAGE-共に新たなステージへ-」。
「包装」の価値を知ってほしい
包装資材と一口に行ってもその種類は膨大で、性能も様々。『協和包材』の営業マンはその全てを把握した上で、お客様の希望、予算などに合わせて最適な提案を行います。
「たかが包装と思う人もいるかもしれませんが、実は中の商品に大きな影響を及ぼします。使われるフィルム一つとっても防湿性がある、静電気を防ぐ、紫外線をカットするなどいろんな種類や特性がありますし、組み合わせも無限。包装資材を工夫して消費期限を伸ばし、利益アップにつなげることもできます。うちの強みは商品に応じた最適な包装資材を提案できること。特に自社で製造しているフィルムに関してはどこにも負けない知識があると自負しています」。
自社の利益ではなく、お客様の利益を第一に考える姿勢も支持されるポイントのひとつ。売れる保証のない新商品に関しては、コストやロットがかさむ印刷ではなく、まずは無地の袋+シールの簡易包装を提案するなど、常にお客様目線の“ベスト”を追求しています。
「提案のおかげで助かったよ!と感謝されたり、自分の企画した商品が店頭に並んでいるのを目にしたり、これほどやりがいのある仕事はありません。お礼に野菜持っていきよ〜なんて言われることもあるんですよ(笑)。お客様の笑顔を見れば疲れなんて吹き飛んでしまいます」。
多くの企業から厚い信頼を得ているのは知識、経験、実績、そして真摯な姿勢と全てが揃っているからに他なりません。
5色グラビア印刷機。主にOPP、CPP、ラミネートフィルム、化繊紙、特殊フィルムなどの印刷を行います。
一色につき、1本使う印刷用の版。
自動化設備、補助金の提案など多角的にサポート
お客様の要望に応じて自動化設備(自動包装機など)も販売していましたが、近年、その需要が飛躍的に高まっています。「コロナ禍が明け、いろんな業界が活気づいています。でも、コロナ禍で人員を削減した会社はすぐに元の体制に戻すことができません。特にうちのお客様は8割食品関係ですから人手不足に悩んでいるところが多くて。その解決策として省人化できる自動化設備を導入するケースが増えたんです」。
需要の増加に伴い、“包装梱包ライン自動化・修理.com”という専用サイトを立ち上げ、機械の提案から、据付、修理・メンテナンスまでトータルでサポートできることをアピール。主なターゲットである大分県・宮崎県には機械メーカーの営業所がほとんどなかったこともあり、お客様からは「これまでは修理・メンテナンスに時間がかかっていたが、迅速に対応してもらえるようになった」、機械メーカーからは「代理で対応してもらえるので助かる」と喜びの声が寄せられているといいます。
『協和包材』の仕事は包装や自動化設備に関することだけではありません。機械導入の際に使える補助金提案など多角的なサポートを行っています。
「先代の頃から大切にしているのが産学官のネットワークづくり。異業種交流会に参加したり、中小企業団体中央会やおおいた食品産業企業会など様々な団体に加盟したり…。そこで得た情報・人脈を活用し、お客様の課題解決に取り組んでいます。特に今はこれまでにないほどたくさんの補助金がありますから、リスク回避のためにご提案することが多いですね」。
経営理念「包装を通じて地域社会に貢献する」、先代が大切にしていた言葉「地源地宝」―地域の資源(有形・無形のあらゆる要素)を地域の宝として最大限活かすために、地域の人・団体とつながり、そこで得たものを地域のお客様に還元する。河野社長の想いは、一企業の枠を超え、地域の深い部分にしっかりと根付いています。
地域への想いを熱く語る河野社長。
環境への配慮は、包装資材を扱う企業の使命
河野社長は地球環境への配慮も重要な使命の一つだと考えています。「プラスチックを多用する私たちの業界は、環境問題を無視することはできません。65周年を機に改めて“SDGs行動宣言”を行い、今後の方針を整理しました。現代社会においてプラスチックはすでになくてはならないものになっていますから、環境に優しい植物由来の原料を積極的に取り入れ、うまくバランスをとっていくイメージです」。
環境にやさしい原料を使った包装に関しては“啓発効果”も期待しているといいます。商品を手に取ったとき、包装についているエコマークを見て地球環境について考える、エコ活動を意識する、少し高くても環境に良いものを選ぶきっかけにする―包装はあらゆる商品に使われているため、その効果は絶大。包装資材業界は環境問題において非常に重要な役割を担っているといえるのかもしれません。
『協和包材』はSDGsが浸透する前からオリジナルのエコシールを活用。意識の高さが伺えます。
事業継承前は、東京でシステムエンジニアしていた河野社長。「先代から受け継いだ“変化に対応する力”を大切に、今後はパッケージのAIデザインなども取り入れたい」と意気込んでいます。
65周年を迎え、未来へ。変化を恐れず、斬新なアイディアで包装資材業界に新たな風を吹き込んでくれそうです。
コロナ禍では大分県産業技術科学センターからの依頼で簡易防護エプロン・腕カバーを制作。
協和包材株式会社
PROFILE
- 設立年月
- 1959年4月
- 代表取締役
- 河野 洋介
- 事業内容
- 各種プラスチックフィルム印刷加工・各種包装資材販売・梱包機械販売
CONTACT
- 住所
- 大分県大分市畑中五丁目3番32号
- TEL
- 097-543-3333
- FAX
- 097-543-4705
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